【作家・林真理子さん 最新おすすめの3冊】おもしろい本の選び方とは?

林真理子

傍にはいつも本があるという、作家の林真理子さん。直木賞をはじめとする選考委員として仕事で読む本、プライベートで読む本、仕事の資料として読む本。その数は膨大で、ジャンルも多岐にわたります。ご実家が書店であったことでも知られる林さんに、自分にあった本の選び方や、最近おもしろかった本をうかがいます。

Q.読書をするようになったきっかけは?

「小さい頃から本に囲まれていましたね。小学生の頃は、店番をしながらたくさんの本を読んでいました。子供だからまっさらな新刊書がとにかく気になったんですけど『汚れたら困る』と読ませてもらえませんでした。だから読書のきっかけは? と聞かれると、店の本というより母に買ってもらった『河出書房のグリーン版世界文学全集』かなと思います。子供にはむずかしかったかもしれませんが、ひと通り読んだ記憶があります」

Q.おもしろい本の選び方を教えて!

『何を読んだらいいのかわからない』と悩んだ時は、一度おもしろい本を引き当てた書評家さんを信じ、選んでみてもいいのかもしれません。またひとりの作家を追いかける読書法もおすすめです。もし途中で飽きたら別の作家の作品に触れ、しばらくして戻ると、その作家の作風が少し変わったなと気づいたりと、意外とおもしろい発見もありますよ」

「私は、元朝日新聞の編集委員だった佐久間文子さんの書評をとても信頼しているので、佐久間さんがおもしろいとすすめている本をよく買います。 2021年本屋大賞翻訳小説部門の第一位になった『ザリガニの鳴くところ』がそう。大作にも関わらず、ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。きっと彼女とは好みが似ているんだろうなと思います。

Q.最近のおすすめは?

おしゃれ心がくすぐられます。

『シャネル哲学 ーココ・シャネルという生き方ー』

山口路子

ココ・シャネルという生き方 林真理子

没後50年経っても永遠のアイコン、ココ・ シャネル。「名言」と呼ばれる彼女の言葉を紐解きながら半生にも触れられる。「何年経ってもシャネルはかっこいい。昔はオートクチュールも作りましたし、彼女の本は何冊も 読んでいます」ブルーモーメント¥1,980


美しい言葉に、ただただ感動。

『放課後の音符』

山田詠美

放課後の音符 キイノート

放課後を舞台に感性が交錯する女子高生の心象を綴った8編の恋愛小説。「この頃の山田さんの作品は、比喩や言葉の表現が本当に美しい。大人と子供の間にいる女の子たちの、少し大人びた人生観や感性が、ハッとする言葉で描れています」新潮文庫¥539


歴史の世界を楽しく読み解けます

『マリー・アントワネット(上・下)』

シュテファン・ツヴァイク

マリー・アントワネット

歴史上、最も魅力的な悲劇の王妃を描いた伝記文学。「史実に添いすぎると無味乾燥な学術本。小説に引っ張りすぎては、ただの悲劇のマリーアントワネット、愛の物語になりがち。でも史実に添いながら、このおもしろさとは!」角川文庫(上)¥660、(下)¥748


続きは「マリコ書房」でどうぞ

「もっと多くの人に本を読んでほしい」という想いで、2020年8月に開設した動画チャンネル「マリコ書房」。 元民放アナウンサーで著者インタビューサイト「本TUBE」でもインタビュアーを務める中村優子さんをお相手に、林さんの著書だけでなく、ご自身が読んで「これは!」と思う本を紹介しています。『アンアン』 で30年以上エッセイを書き続ける林さんならではの情報網から集めた、本にまつわるよもやま噺がとにかくおもしろい!

『ku:nel』2022年1月号掲載

写真 天日恵美子(人物)、久々江満(本)/ヘア&メイク 赤松絵利 ESPER/取材・文 今井 恵/再編集 久保田千晴

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