今週末に読みたい本。作家・川内有緒さんがパリの国連で働いた日々を描いた1冊【#わたしジャーナル】

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今日は、 #クウネル読書 から、川内有緒さんの著書『パリの国連で夢を食う。』を、@matsumotoerinaさんの素敵な感想とともにご紹介します。

ノンフィクション作家・川内有緒さん。フランス・パリの国際機関に勤務した経験を綴った前作『パリでメシを食う』が話題となりました。その前作に続き、2017年に出版されたのがこちらの『パリの国連で夢を食う。』(幻冬舎文庫刊)。川内さんが勤務していたパリの国連機関での5年半のあれこれや、パリでの生活を描いた1冊です。

「パリでアパートを借りることの大変さを書いたエピソードを皮切りに、主に川内さんが勤めた職場のことが綴られていました。職場環境は、日本と異なることが満載でした。そして世界各国から集まった同僚は、みんなしっかり者の切れ者揃い。とにかくプライベートを大切にする職場で、定時になると上司から『ゴー、ホーム!』と、うらやましいくらいホワイトな職場です。残業が少なくて良いけれど、その反面、仕事に対して充実感を得ている人も少ないという実態もあったそう」

「川内さん自身は、珍しく“ノーと言える日本人”であり、上司とも対等にケンカをしてしまうタフな人。パリで働く間にお父さんを亡くされたり、結婚したり(旦那さんもなかなか破天荒な方)、大学で教えることになったりと忙しくしながらも、仕事に対してはモヤモヤを抱える……。そんな川内さんが退職を決め、作家として活動することを決めるまでの葛藤が描かれています」

「スクワット(共同アトリエ)で暮らすアーティストに対して『彼女は自分の人生を生きていた。ひたすらに自分を生きていた』と綴っていましたが、私は著者に対してまさに同じことを思いました。勇気が湧いて出てくるような一冊です!」

@matsumotoerinaさん)


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