待望の再開! 世界的芸術家の創造の軌跡を巡る『ノグチ・イサム展』

東京・上野の「東京都美術館」で開催中の『イサム・ノグチ 発見の道』が、6/1から待望の再スタート。「彫刻とは?」を問い続けたイサムの生涯を辿る展覧会になっています。代表作「あかり」シリーズをはじめとする、イサム・ノグチの立体作品の数々をこの目で見れる、またとない機会です。

彫刻のみならず、舞台美術やプロダクトデザインをはじめ、さまざまな分野で名品を残した芸術家・イサム・ノグチ。日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、長年アイデンティティの葛藤に苦しみながら築かれた独自の彫刻哲学は、今も多くの人々へ影響を与えています。半世紀を超える創作活動の軌跡とともに、イサムの立体作品を体感できます。

展覧会ポスタービジュアル

まず会場に足を踏み入れると、大迫力の「あかり」のインスタレーションが出迎えてくれます。こちらのインスタレーションでは、大小150灯もの「あかり」が15分間隔で点灯を繰り返しています。ゆっくりとやさしく灯り続ける景色は、まるで宇宙のようです。

「あかり」のインスタレーション。

《黒い太陽》と合わせた鑑賞も。イサムの片腕として活躍した和泉正敏との出会いのきっかけとなった作品。《黒い太陽》1967-69年 国立国際美術館蔵 ©︎2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, NY / JASPAR, Tokyo, E3713

《ヴォイド》1971年(鋳造1980年) 和歌山県立近代美術館蔵 ©︎2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, NY / JASPAR, Tokyo, E3713

イサムがデザインした「フリーフォームソファ」。曲線美と丸いフォルムが唯一無二。

可愛らしいシルエットの《リス》。《リス》 1988年 香川県立ミュージアム蔵 ©︎2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, NY / JASPAR, Tokyo, E3713

会場内でも真っ赤なボディが一際目を引くのがこちら。《プレイスカルプチュア》 2021年、鋼鉄、茨城放送蔵

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会場は「彫刻の宇宙」、「かろみの世界」、「石の庭」と3つのフロアに分かれており、国内外から約90作品が並びます。石、金属、折り紙など、さまざまな素材による彫刻作品に魅了されます。

もっとも注目したいのは、イサムが晩年を過ごした香川県高松市牟礼町での作品群。高松市のイサム・ノグチ庭園美術館以外で大規模に展示されるのは、今回が初めてのことだそう。

スタンドタイプの「あかり」インスタレーションもお見事。

イサムが研究し続けた石たち。

《ねじれた柱》1982年-84年 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) ©︎2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, NY / JASPAR, Tokyo, E3713

《無題》 1987年 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与)©︎2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum / ARS, NY / JASPAR, Tokyo, E3713

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また、ミュージアムショップも充実! 展覧会オリジナルグッズから、イサムの定番アイテムや関連アイテムまで大集結。

カラフルな仕上がりが愛らしい和紙ポスター。

展覧会オリジナルバッグ。

オリジナルポストカード。

オリジナルノート。

観賞後、欲しくてたまらなくなる「あかり」もショップで購入可能。

イサムの愛した庵治石を使用した、高松発『AJI PROJECT』のプロダクトも並ぶ。

庵治石をガラスに溶かした『Aji Glass』。瀬戸内の海のような澄んだ青に。

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現在は、WEBでの日時指定予約が必須。森の中や庭園をじっくりと散歩するように、イサムの作品をお楽しみください!

取材・文/阿部里歩

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