【パリの居心地の良い部屋】光で変わる、さまざまな部屋の表情を楽しむ。

一日中、部屋で読書したり、お茶を飲んだり。そんなふうに過ごす日こそが、一番贅沢な日。厳選した家具が並ぶ、完璧にコーディネートされた部屋より、 少しぐらいテイストがバラバラでも、ほっとくつろげる部屋の方が、素敵だと思います。今回は、家の中の光にこだわった、パリマダムの居心地の良いお部屋を紹介します。


バスティーユ広場が有名な12区に暮らすクロチルド・パリゾさん。庶民の台所と呼ばれるアリーグル市場に近いキッチン家具のアトリエだったスペースを、 友人の建築家に頼み、壁、階段、メザニン(中階) を改装し、水回りを新しく快適にリノベイト。

「パートナーが30年以上前に購入した家。彼とはインテリアの趣味が一致しているので、ピュア、シンプル、ミッドセンチュリーをテーマに、壁の白をベースに考え、家具やオブジェで少し色を加えてみました」。ダイニングはカラフルなイームズチェアにフリソ・クラマーの木の椅子。壁からはセルジュ・ムーユのランプが延び、天窓の下のベストポジションにはルーチェ・プランのスタンドやイームズ のラウンジチェアが置かれています。「日中は天窓のおかげで日差しが心地よく開放感もあります。ライトはオブジェとしてはもちろん、夜はシーンにあわせて、つけたり消したり。どこをつけるかで、部屋の表情が違って見えるのが楽しいのです」。

今は子供たちが独立し、パートナーとの生活を満喫。「夜、彼と食べ歩くのも好きだけど、市場で買った食材を使って、キッチンで料理するのも大好き。だからキッチンの窓を大きくしようと計画中なんです」。

ソファ兼ゲスト用ベッドの上には、昔ながらの日本の酒屋の前掛けをリユースしたクッションが並ぶ。インディゴの風合いがとても気に入っている。

メザニンを利用したベッドルーム。昔、日本に住んでいたことのあるパートナーが、 い草を踏みしめる心地よさを再現しようと、ベッドの下に畳を敷くようになった。

リビングからメザニンへの階段。右側の薄い壁がすべての本の収納棚になっている。

フロアランプはイサムノグチのAKARI。キャビネットは1950年代のものでカラフルなガラスが特徴。デザインもよく機能的。

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『ku:nel』2016年7月号掲載

取材・文 今井 恵/写真 篠あゆみ/コーディネート 石坂のり子

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