長年の経験で培ったセンス、そしてこだわり。マダムたちの暮らしには、おしゃれのヒントがいっぱい。彼女たちがごく自然にインテリアに取り入れているパリ・テイストを、学んでみませんか。
ロベルタ・モラン・コルヴォさん
Roberta Molin Corvo
ギャラリーオーナー 52歳
PR業からファッションジャーナリスト、そしてギャラリーオーナーに転職し、若いアーティストの発掘を。
http://molin-corvo.com/
ファッションジャーナリストでしたが、好きな アートの仕事を増やし、自宅をギャラリーにして4年。毎週水曜日には10人ほど人を呼び、アートの夕べをオーガナイズしています。白壁はもちろんアートをかけやすいから。頻繁に作品を替えるから、そのたび違う部屋に住んでいる感覚になって新鮮です。インテリアはフィリップ・スタルクやジュリオ・カッペリーニなどデザイナーズに、道で拾った家具も合わせるミックススタイルです。
Living Room
ギャラリースペースであるリビ ングにはアート作品がいっぱい。インテリアはジュリオ・カッペ リーニやフィリップ・スタルクのデザイン家具や拾ったテーブルなどをミックスし、エキシビションに合わせて変えていく。
Decoration
座面が丸型の黒い椅子は、フィリップ・スタルクの初期の作品。テーブルはシンプルな台に丸い大理石を乗せた。奥の壁に飾った写真は、すべてイタリア人フォトグラファーSilvia Cocca glioの作品。
スペインの彫刻家アイザック・コーダルの作品に、ドキッと驚かされる本棚。 斜めの壁に合わせ、本やアートを隙間なくディスプレイするセンスはさすが!
Kitchen & Teatime
アート同様に食器にもこだわりのあるロベルタさん。グリーンの陶器は、フランスで「陶器の街」と呼ばれるヴァロリスで作られた50年代のもの。奥のタルトを乗せた皿は、仏人 アーティスト、ピエ-ル・ゴナロンの作品。
Bed Room
ベッドルームの壁にかかったアートは「ここは完全なプライベートルームだから、販売しない好きなものばかり」と。ベッドカバーはヒョウ柄のフェイクファーで「ベッドの上は70年代調にまとめています」。
『ku:nel』2017年1月号掲載
写真 篠あゆみ/コーディネート 石坂紀子/編集・文 今井 恵