【松永加奈のフランス便り25】2020年、パリも世界中もいろいろありました。

松永加奈 フランス便り24

脅威のウィルスの出現で、世界中の人々の暮らしが一変した2020年。パリももちろん例外ではなく、いまだかつてない雰囲気に包まれたようです。在パリ5年目〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバーの松永加奈さんが一年を振り返ります。

2020年がもうすぐ終わります。世界中が予想外の出来事に翻弄されたこの一年。何か起きてもあまり揺るがないパリの街と人々も、今年はさまざまな変化が見られたように思います。

フランスの2020年の幕開けは、前月(2019年12月)から行われていた大規模なストライキを持ち越したままスタートしました。メトロや国鉄、バスなどが一部を除いて全面ストップ。おかげで車は大渋滞、信じられるのは自分の足(つまり徒歩)だけ。そんな状態が緩和し始めた頃、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減。ハグやビズの習慣は自粛、楽天的なフランス人でさえ不安を口にするようになり、3月のファッションウィークが終わるとほどなくして、ロックダウンに入りました。

街から人と車が消え、幾何学模様の如く空に描かれていた飛行機雲も消えて、しんと静まり返っていた春のパリ。空を見上げては、世の中から取り残されているような気持ちで過ごしていました。そして5月半ばにロックダウンが解除され、未知なる敵を相手に最初はみんな手探りで日常を取り戻そうとしていました…が、ガマンの日々の鬱憤が一気に爆発!拡張されたテラス席に繰り出し、芝生でピクニックを謳歌し、バカンスにも全力投球。「やっぱりフランス人はフランス人なんだなあ」と実感しました。

一方、国外からの観光客はほぼいない状態。ホテルは営業を再開しましたが、市内観光バスやセーヌ川の遊覧船の運航は少しだけ。わずかに開くスーベニールショップは閑散として、本来なら混み合う人気のフォトスポットは写真撮り放題。夏という一年で一番華やかな季節に、外国人ツーリストがいない…不思議な気持ちになったことをよく憶えています。

人々が満足のバカンスを終え、新学期が始まった9月。継続する規制にマスクが義務化され、公共交通機関を使わない自転車ユーザーと専用道路が急増しました。ただ、バカンスで気が緩んだのか、ソーシャルディスタンスも消毒も徐々に忘れられ、再びのウイルス感染拡大。季節が冬に向かう中、レストランも美術館もデパートも、お楽しみは全部クローズして、またまたロックダウンに…。現在は緩和されて、人々はクリスマスから年末へのバカンスモード、街の中は至る所で、工事や整備が行われています。ロックダウンで作業が止まっていた影響なのですが「これは来春あたりに観光客をお迎えするための準備」と見えなくもないので、大きな音も通りにくい道も「よしよし」と思うことにしました。

新しい年はもうすぐ。来年はたくさんの人が訪れる、賑やかなパリに戻りますように。そして日本もフランスも、世界中が活気に溢れた年になりますように。みなさま、Bon fin d’année !

松永加奈 フランス便り24
1月/年を越して続いた全面スト。1月は一部運行が始まったものの、バスの20~30分待ちは当たり前。この影響でテレワークが増加しました。
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2月/新型コロナで観光客が消え始めた2月。フランス国内に不安が蔓延したため風評被害も多く、アジア人は苦労した時期です。
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3月/経験したことがない「ロックダウン」という言葉に翻弄され、買い出しのために長い列に並んだ3月のある日。この翌日にロックダウンが始まりました。
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4月/街に人も車もない異様な光景。まるで映画のセットにいるかのような気分に。
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5月/中旬にロックダンが解除になり、外に人が集まり始めた頃のセーヌ川沿い。とにかく誰かと一緒に過ごしたい、というフランス人の様子が見えます。
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6月/テラス席の拡張で、どこもかしこも空いている場所にはテーブルとイスが設置されました。外が大好きな人々はこの措置にウェルカム状態。
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7月/14日のフランス革命記念日。パレードは関係者以外無観客で行われ、花火はエッフェル塔周辺は立ち入り禁止。離れた場所からの鑑賞となりました。
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8月/観光客で賑わうはずのリヴォリ通りは、ほとんどのお店が閉まり、閑散とした様子に…。
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9月/バカンスが明けた9月は自転車が急増。専用道路も整備され現在も増える一方ですが、ルールやマナーが守られずこれからの課題となりそうです。
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10月/短いパリの秋。再ロックダウン前の公園は人も少なく平和そのもの。私もよくベンチに座ってのんびりしていました。
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11月/前回より少し緩めのロックダウン体制。とはいえ、規制を守りながらの行動。オルセー美術館前のレオポール・セダールサンゴール橋にて。
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12月/ブランドショップから道路まで、ただいまあちこち工事中のパリの街。チュイルリー公園の真ん中の道は両サイドに木が植えられ並木道ができる予定です。
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