【松永加奈のフランス便り23】イブだけは夜間外出OK!フランスの人々はクリスマスに全集中です!

松永加奈さん クリスマス2

いよいよクリスマスが近づいてきました。今年は、静かに近しい人々と過ごすという方が多いのでしょうか?クリスマスの本場フランスの街の人々は、どんなふうに過ごしているの?パリ在住の〈クウネル・サロン〉メンバーの松永加奈さんに教えていただきました。
「パリのクリスマス景色編」はこちら

フランスは1月上旬までのクリスマスバカンスに入りました。日本人の私は「え、もう?またバカンス?」と思いますが、フランスの人々にとってクリスマスは一年でもっとも大切なイベント。そのため、休暇の意味合いも全然違うのだそう。「夏休みも同じようなこと言っているのに?」と再び疑問になりますが、友人たちの話を聞くと、フランスのリアルクリスマスがどれだけ大切(で大変)なことなのかがわかります。

先日首相が会見を行い、ロックダウンの一部緩和と変更を発表しました。新たに出された夜間外出禁止令は、12月24日のみ除外。地方間の移動は許可され、自宅へ人を招待することもOKに。この緩和措置は「クリスマスを家族と過ごすため」に出されたもの。そう、フランスでは「家族とクリスマスを過ごす」ことが何よりも大事、それに向かってみんなが全力で動くのです!

いつもより少し遅れてホテルのツリーが出ていました。今年はレストランやカフェも閉店中ですが、日本のように「クリスマスディナーを外食で」という考え方はフランスでは殆どありません。

今年はヴァンドーム広場の大きなツリーは出ませんでしたが店舗先のお揃いのツリーで雰囲気が出ています。

近所のブーランジュリー&パティスリーではクリスマスケーキの予約が始まりました。定番はブッシュドノエルで、こちらではこれがトップ3。

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2020年も無事(?)に環境が整ったところで…まずは帰省のためのスケジューリング。大抵、実家に家族が集合するので、24日と25日をパートナーどちらの実家で過ごすのか調整が必要。親が離婚している場合も同様で、両方の家に行くために、毎回頭を悩ませている友人もいます。それぞれのご家庭で打開策をとるようですが、なんといっても「大切な日」が連続しているので、現実的に移動が大変。これがクリアできていれば、年明けまでゆっくり滞在するケースもあります。

そしてクリスマスといえばプレゼント。子供だけでなく、集合する人数分を全部用意するので、この準備がとにかく大変そう!子供と大人を合わせて20人ほど…と聞いたときには、関係ない私もめまいがしました。子供用のプレゼントは事前にリサーチ、家族には「見栄えがする」「趣味に合った」「自分がもらってうれしいもの」をチョイス。万が一、誰か忘れていたら大変なので、人数が多いときは早めのリストアップからスタート。毎年のことなので予算の目安はあるとはいえ、当然、かなりお金がかかります。でも、ここはもう、一年の最大のイベント(だから仕方ない!)とみんな腹を括って臨んでいます。

おもちゃ屋さんのウインドウはプレゼント向けアイテムのディスプレイ。クリスマスに向けて意欲的な並びは、大人の私が見てもちょっとわくわくします。

人気食材店では手土産やプレゼント用の高級食材コフレも登場。チョコレート、フォアグラ、マロングラッセ…確かにこれは、もらったらうれしい!

連日混みあうデパートにはギフト専用コーナー。近年は名前を刻印するのが流行りのよう。私は気軽にぶらぶらと見ているだけですが、みなさん真剣です。

当日参加できなければ事前に送るのが一般的。海外在住でも海を超えてプレゼントがやって来ます(そしてあの配送トラブルが時々起きているそうです)。

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当日のディナーは、前菜からデザートまでお母さんがすべて手作りするご家庭もあれば、買ってきたり持ち寄ったりとさまざま。フォアグラやチキン、シーフードの盛り合わせといったお祝いの定番料理をメインに、明け方まで延々と宴が続くことも…。始まれば楽しいひとときも、やはりただ参加するだけではない伝統の家族行事。さながら日本のお正月といったところでしょうか。時代が変わり、簡略化するご家庭もすこーしずつ出てはいるようですが、まだまだ伝統は強い!その日に向けて、テンション上げて、みなさんJoyeux Noël!!

友人宅のディナーのテーブルセッティングの様子。テーブルに星がキラキラ。みんなでおしゃべりしながら食卓を囲み、クリスマスを祝います。

クリスマスや年末年始になるとお魚屋さんに登場する、シーフードの盛り合わせ。豪華に盛り付けられた生牡蠣や海老はワインにもぴったりなのです。

プレゼントはツリーの下に並べられます。家族が多いご家庭ではこの通り!買い出して宛名を貼って…やはり準備を思うと大変です。

この星を持った代表者1名が、プレゼントに書かれた名前を読み上げ本人に渡していきます。子供たちはもちろん「サンタさんが置いていった」と信じています!

12月25日は祝日で商業施設はどこも一斉に休みます。24日も少し早めに閉店するので、25日は教会へ行ったり、家で家族と過ごす時間になります。

クリスマスファッションのわんこともすれ違うようになってきました。ご近所のアイドル、ルーイちゃんも素敵な装いでクリスマスを待っています。

ブランドショップのカップルを見て、友人のフランス人男性が「実家に帰ると結婚はまだかとうるさいから帰らない」と言っていたなあ…と思い出しました。日本もフランスもそのあたりは同じようですね。

今年、コンコルド広場のオベリスクはブルーにライトアップされています。また世界中からたくさんの人々がここを訪れるようになる日が、早く来ますように…。

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