【松永加奈のフランス便り23】世界中の憧れ!パリのクリスマスの景色をお届けします。

松永加奈さん クリスマス1

フランスの人たちが夏のバカンスと同じくらい楽しみにしているのがノエル、そうクリスマス。街を彩るイルミネーションや、通りに立つクリスマスマルシェなど、美しいパリの街がより一層輝く時期です。しかし、今年は世界中がそうであるように、「そっくりいつものように」とはいかないようですが……。

12月に入り、ぐっと冷え込んで来たパリ。予想外の出来事の連続だった1年の終わりの街は、クリスマスムードで華やいできました。キラキラとした光景に気分も上がる一方、その様子のあちこちに「今年らしさ」も見えています。

まず、最大のトピックは「クリスマスマルシェがない」ということ。これにはみんなかなりショック、というかがっかり。寒い中、屋台で食べるアツアツのラクレットチーズや大きなソーセージ、ぐらぐら煮立ったホットワイン…実は食べにくいし、割高だし、お店で座っていただいた方が楽なのですが、やはり賑やかなマルシェの雰囲気は格別。アミューズメントスポットがないパリでは、屋台と並ぶ移動遊園地も大人気ですが、今年はそれもありません。すごいスピードで回る観覧車も、手作り感満載のお化け屋敷も、不思議な景品ばかりの射的もお預け……残念!

閉鎖中のレストランでは店頭にスタンドを設置。クレープやホットチョコレートを作ってくれます。

ゴールドのリースを見上げるマダム。偶然にもカラーがリンクしていました。

パリ屈指のブランドストリートのイルミネーション。フランスではあまり多色使いしないので、全体がシックな雰囲気です。

毎年人気のデパートのウインドウ。見ているだけで文字通りうきうきしてくるのです。

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そんな中、恒例の「シャンゼリゼ大通りのイルミネーション点灯式」が11月下旬に行われました。ロックダウン中だったため、今年はインターネットで世界中、誰でも参加できることになり、私も事前に登録。当日の予定時間になかなかネットが繋がらず焦りましたが、何とか間にあって画面上の「点灯ボタン」をクリックできました(但し、肝心のボタンマークが消えて、何もない場所をカチっとしただけですが)。現在、大通りは夜になるとイルミネーションで真っ赤に染まっています。

人々のクリスマスの準備も着々と進行中。いつもなら11月半ばに始まるクリスマス商戦が、ロックダウンの影響で半月ほど遅れたため、週末のデパートにはプレゼント探しやクリスマスデコレーションを見ようというお客さんが殺到。紙袋をたくさん提げ、あれこれ品定めする姿に「クリスマスは特別!」というフランス人の意気込みを感じます。お花屋さんのツリー、雑貨屋さんのオーナメント、教会のキリスト生誕を再現したクレッシュ……「ああ、12月だなあ」と思う光景です。

シャンゼリゼ大通りの中央から。赤の中に白いライトがチカチカと点滅しているので、実際はとてもキラキラして迫力があります。冬の風物詩。

普段、街の中に広告のネオンや音楽がないので、クリスマスデコレーションは特別。大人も子供もくぎ付け。

ギャラリーラファイエット恒例のビッグツリー。決まった時間に音楽が流れ、光の演出とともにバルーンが動きます。各フロアから眺めることができ、圧巻の美しさ。

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私が密かに心待ちにしているのが、商店街のイルミネーション。狭い道に向かい合うアパートの窓にワイヤーを付け、照明を飾ります。その素朴さが好きなのですが、聞いた話では「ここに商店街の財力が見える」のだそうで、確かにブランド街は豪華な飾りつけ。ただ、今年はイルミネーションを行わない通りもちらほら……。さらに、絶対的な存在感を見せていたホテルや広場の大型ツリーもまだ設置されていません(12月上旬現在)。でも、何はなくともクリスマス。ちょっと浮かれた人々と、ぱっと輝くパリの街は、今年も健在です。

小さな通りを飾るイルミネーション。少しチープで素朴な場所が多く、こちらはちょっと豪華な方。夜、窓の外で突然設置作業を始めるので、住人はびっくり。

この時期になるとパン屋さんやスーパー、イタリア食材屋さんなどにパネトーネが並びます。これはかなり特大サイズ。私はカットしたものをおやつにいただきます。

お花屋さんの店頭にはツリーがずらり。大小さまざまで、日本では規格外であろうサイズのものもいっぱい。ネットが被され運ばれていきます。

小さな人形でキリスト生誕シーンを再現した教会の「Creche de Noel」。中央に写る馬小屋に25日の朝、キリスト(赤ちゃん)が置かれます。

ウインドウに飾られたオーナメント。一見分かりませんが、よーく見ると変わったモチーフのものばかり!キツネ?シャトル?あれ、アボカド?!

1つ1つ凝ったデザインのオーナメントは高価なものも多く、毎年少しずつ揃えていきます。やはりこれを飾るための大きなツリーは憧れです。

旧い建物も一気に光り輝くクリスマス。いつも目にしない大きなネオンカラーが新鮮です。

老舗のお菓子屋さんはパリらしいデコレーション。ウイドウの中にはAdvent calendarが。

デパートのデコレーションを本当に楽しみにしている子供たち。動くお人形を見つけてウインドウめがけて走ってくる様子がなんともかわいらしいのです。

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