”第二のリビング”で育てる植物が、植松良枝さんの料理と暮らしのスパイスです。

2020年7月P139植物のある住まい_植松良枝さん3

二十代の頃から畑づくりに携わり、それらを料理に生かすことがライフワークだった植松さん。身近な自然から四季を感じとろうとする暮らしには、そこから享受するエッセンスが、たっぷり潜んでいます。

都会の真ん中とは思えないほど広い専用庭の付いたマンション。
「十年程前、物見遊山で内覧しに来たら、夫婦揃ってひと目でこの庭に惹かれてしまったんです。結局、すぐに購入しました」と、笑う植松良枝さん。

2020年7月P139植物のある住まい_植松良枝さん
手前のスペースには、職人さんと作ったウッドデッキが敷かれ、晴れた日はここが家族のリビング。

聞けば、幼い頃から、地元・神奈川県で祖母や母親とともに、土に触れて育ったといいます。
「大学時代は、友人と山菜採りへ行くのが楽しくて。社会に出てからは、本格的に菜園を借りて、収穫した旬の野菜で料理を作ったり。土や草花は、ずっと身近な存在です」

手入れの行き届いた庭には、周りをぐるりと覆うように配されたハーブやオリーブ、スモークツリーなどの葉が、光を受けてキラキラと輝いています。
「料理のあしらいとしても、大活躍するんです。例えば、チーズにはイチジクの葉を、デザートの仕上げにはミントを添えるだけでも、お皿がパッと華やかになりますよ」と植松さん。大地とひと続きになった暮らしは、植松さんの創作の源になっているようです。

現在、子育て真っ最中の植松家。二歳の息子くんにいたずらされないよう、室内の植物は手の届かない場所に配置。

桜新町の『プチタプチ』で習った、クラシカルなパンジーが揺れる寄せ植え。旅先のバスクで求めたかごとも好相性。

ここへ移り住む前から育てている月桂樹やオリーブは、枝ぶりも見事。「十年以上一緒に過ごしてきた相棒です」

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