「東京をファッション・アート都市へ」という号令のもと開催された国内最大級のファッション&アートイベント『東京クリエイティブサロン 銀座』のイベントのひとつとして3月19日に開催された人気ヘアメイクアップアーティスト、山本浩未さんのメイクアップショー。
会場となった松屋銀座正面玄関前の特設ステージ付近はビューティ&ファッションに意識の高いおしゃれな女性の熱気で包まれ、クウネルの公式アカウントからのインスタライブは多くの方にご視聴いただき、大反響をいただきました。
母娘でお出かけされる方も多い銀座という街にちなんだテーマは「母娘で磨く美人力」。一部と二部の二回に分けてお送りしたショーの模様をレポートします。
年齢とともに失われてしまう「白黒赤」をメイクで補う
的確な技術と分かりやすいメソッドで大人世代から絶大な人気を集めるヘア&メイクアップ アーティストの山本浩未さん。動画で分かりやすくメイクのコツを解説するインスタグラム@hiromicoyの「ビューティライブ」も大人気です。
プロのメイクテクニックが間近で見られるとあって期待感が高まる中、山本さんが登壇。この日のドレスコード「スカーフ」をポイントにした春らしい白のジレスタイルも素敵です。
大人がきれいになるために必要なのは、「整える」メイク。と言う山本さんがこの日教えてくださったのは、誰でも簡単にきれいになれる「白黒赤の山本浩未メソッド」。
・「白」=余分な影やくすみのない明るい肌色
・「黒」=メリハリの効いた目元
・「赤」=頬や唇の自然な血色
東洋人のきれいを作るうえで大事な三色は年齢とともに失われてしまうため、メイクの力で整えることが必要になってくるのだとか。
「年齢を重ねると、顔の中の三色が失われてくすんだベージュ色になってしまいます。色のメリハリがないと老けた印象になってしまうので、まずはこの三色を整えてあげることが大切。きちんと整えたうえで、自分の個性やおしゃれを引き立てる色や質感をプラスして楽しみましょう」
素敵なメイクモデルをゲストに迎え、いよいよ実践です。
◆Beauty Method~part1
母世代のモデルは<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの伊藤千桃さん
第一部のメイクモデルとしてご登場いただいたのは『桃花源』の屋号で自然豊かな葉山で民泊やケータリングサービスを手がける<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの伊藤千桃さん。
普段はご自宅のある山の上で庭木の手入れをしたり畑を耕したりしているという千桃さんですが、この日は銀座を意識したメイク&ファッションでご登場いただきました。
普段のメイクは日焼け止め、ファンデーション、眉とチーク、時々マスカラ。マスク生活ということもあり、口紅は塗らないという千桃さんのメイクに「白黒赤を整えつつ、銀座らしい華やかさをプラスしましょう」と山本さんが提案したのは、華やかなリップメイク。
まずは「整える」ことからスタート。大人になると失われがちな清潔感を出すために、綿棒にコンシーラーを馴染ませて唇の輪郭のくすみを払います。このひと手間をかけるかどうかで「清潔感」の印象が変わってくるのだそう。
「口紅1本で女は気持ちが変わります。みなさん口紅なんて何本も持っていると言いますけれど、いくら残っていても3年から5年で処分してくださいね。口紅やアイシャドウは旬のものを使うことが大切。新しいものを使うとそれだけで全然違いますよ」
山本さんが千桃さんに提案したのは、とろけるようにすっと唇になじむ「ディオール アディクト リップスティック の720(4月8日発売予定)」。深いローズ色の口紅を塗った瞬間、千桃さんの表情がぱっと華やぎました。
口紅を塗ったらティッシュで軽くおさえて綿棒か紅筆でさらに輪郭の補正を。仕上げに透明のハイライトを目頭の下、まぶたの上に軽くなじませて光の透明感を加えたら完成です。
● 詳しいメイクのやり方はインスタグラムのアーカイブでご覧いただけます。
◆ Beauty Message
人生100年時代。「きれい」は人生の楽しみを応援してくれるもの
一部の最後に、山本さんから素敵なメッセージをいただきました。
「人生100年時代。まだまだ先は長いので、女を楽しむ期間を少しでも長くしたいですよね。きれいは楽しみを応援してくれるものなので、いくつになっても、もういいやと諦めず、自分らしいきれいを楽しんでいただきたいです。
ただし、きれいに一発逆転はありません。毎日のコツコツがこの先のきれいに繋がります。化粧水を丁寧につける、丁寧にメイクを落とすなど、なんでもいいんので、自分のために今できることをコツコツと続けることが大切です。これからもインスタライブなどで情報を発信していきますので、一緒にきれいを楽しんでいきましょう!」
◆ Beauty Method~part2
二部のモデルは千桃さんの娘・冴香さん。仲良し母娘できれいを楽しむ
続いて行われた二部のモデルとして、千桃さんの娘・冴香さんにご出演いただきました。千桃さんも隣で冴香さんのメイクの変化を見守ります。
「冴香さんにも普段のメイクをしてきていただきました。基本の『白黒赤』は一応できているのですが、もう少しおしゃれさを効かせたいですね。
母世代は形を整えることが大事なのですが、娘世代は質感と色を加えて今っぽくバージョンアップしていきましょう」
鍵を握るのは肌の質感とチーク。スキンケア効果の高い『クレ・ド・ポー・ボーテ』のクッションファンデで、肌に今時の質感を与えます。
ポイントは笑った時に盛り上がる頬の高い部分、おでこやあご先にスポンジでぽんぽんと軽くなじませること。顔全体ではなく部分的に艶を足すことで、フレッシュでみずみずしい印象に仕上がります。
ハートチークで顔全体をリフトアップ
続いて山本さんが手にとったのは『クレ・ド・ポー・ボーテ』の新作チーク。
「チークで血色をプラスすると肌に透明感が出るので、チークはぜひ入れてくださいね。そして効果的にチークを入れると顔全体がリフトアップしたような印象になるんです。
チークブラシにパウダーをふくませたら、ティッシュで余分な粉を払います。まずは黒目の下、小鼻の横からこめかみに向かってななめ上、水平、ななめ下の3方向に筆をすべらせます。残った粉でハートシェイプを描くように、こめかみからあご先に筆をすべらせ、仕上げに淡いハイライトカラーを頬の高いところにくるくるっとブラシでなじませて完成です。
詳しいメイクのやり方はインスタグラムのアーカイブでご覧いただけます。
さらに今っぽさを。と山本さんが提案したのは、なんとグリーンのカラーマスカラ。
「ベースに黒のマスカラを塗っているので、グリーンのマスカラは目尻だけ。色を使いたい時は、マスカラやアイラインでさりげなく取り入れると、今っぽくなりますよ。仕上げにベージュ系の口紅で唇に艶と潤いを。透明感が出てぐっとフレッシュな印象になりました。娘世代はまだ若い時の貯金が残っているので、その良さを活かしつつ、色と質感を楽しみましょう」
◆ Scarf Arrange
小粋なスカーフアレンジで銀座カジュアルを格上げ
きれいの仕上げには、メイクだけでなくファッションも大切。この日のドレスコード「スカーフ」にちなんで、松屋銀座の婦人雑貨係 仲田みずきさんにお洒落なスカーフの巻き方を伝授していただきました。
千桃さん、冴香さんそれぞれご自身のスカーフをファッションのポイントにしていただきましたが、プロの手で銀座流のスカーフアレンジにチェンジしていただくと、より華やかで女性らしい印象に。
鍵を握るのは不器用さんでも上手にスカーフが巻けるスカーフ用のバックル。手頃な価格のものが松屋銀座の1階婦人雑貨売り場で手に入るとあって、会場の皆さんも興味津々でした。
◆ Beauty Up
母娘ともにきれいを更新!
的確なプロのアドバイス&テクニックによって、母娘ともにこなれた銀座カジュアルスタイルに変身!ポイントで透明感や旬の色味を加えたメイクでフレッシュに、華やかなスカーフアレンジで女性らしく、輝きを増しました。
\母・千桃さん/
\娘・冴香さん/
きれいを楽しむと人生が変わる
本イベントで初の母娘共演となった千桃さん、冴香さんですが、互いの変化に「すごくいい」「素敵になった」と終始笑顔。普段は最低限しかやらないと言っていたメイクの魅力にも開眼したようです。
「女性の目って厳しいですけれど参考になるので、近くで刺激しあえる存在がいるっていいですよね。きれいを楽しむのに世代や年齢は関係ありません。お化粧やスキンケアを義務だと思っている方もいるかもしれませんが、楽しむことが大切。きれいを楽しむと、人生が変わっていきますよ」
山本さんからの素敵なメッセージで幕を閉じたメイクショー。会場の参加者やインスタライブのコメントからも、きれいを前向きに楽しもう!というパワーをいただきました。
ご参加、ご協力いただいた皆様、どうもありがとうございました。
◆Gift For Guest
撮影/山本嵩 文/吾妻枝里子