木村多江さんの大切な言葉。苦しい思いを抱えていた20代のころ、この言葉が背中を押してくれました

木村多江

人生のどこかで、ふとしたきっかけで出合った忘れられない言葉。勇気を与えてくれたり、心を軽くしてくれたりそれぞれの人が心に留めている大事な言葉を教えていただきました。

木村多江さんが大切にしている言葉。

木村多江 言葉

70年代に活躍した名馬ハイセイコーの引退に際し寺山修司さんが綴った『さらばハイセイコー』の詩の一節です。

当時20代の私は父を亡くし、生きることがつらく、でも生きなきゃいけないと苦しい思いを抱えて過ごしていました。まるでモノクロの世界で生きている感じだったんです。でも、それでも後ろを振り向かず前を向きなさい、との力強い言葉に背中をポンと押された気がして。

もちろん振り返るとそこには良い思い出もあるわけですが、いいことも含めて過去にしがみつくことなく“今”が大事なのだ、と。乗り越えられないこと、苦しいことに縛られて動けないときが人生にはあるけれど、それでも一歩を踏み出して前に進む生き方をしたい、と思わせてくれました。

PROFILE

木村多江/きむら・たえ

1971年生まれ。映画、ドラマ、舞台、ナレーション、数々の作品に出演する。NHKEテレ『木村多江の、いまさらですが…』ではMCを務めるなど幅広いジャンルで活躍中。

発売中の『クウネル』7月号では、印象的な「言葉」がたくさん

『クウネル』2025年7月号掲載 写真/上澤友香、ヘア&メイク/佐藤 優、取材・文/矢沢美香

SHARE

『クウネル』NO.133掲載

人生を豊かにする「言葉の力」

  • 発売日 : 2025年5月20日
  • 価格 : 1,080円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)