週末は読書!作家・林真理子さんの推しの3冊。宮尾登美子さんの本は「鯖のような」旨み成分たっぷり

20代後半の頃に読んだ『櫂』 宮尾登美子 著

戦前の高知の色街を舞台に、渡世人の男に嫁いだ1人の女性の半生を描いた、作者の生家をモデルにした自伝的長編。太宰治賞を受賞した名作。新潮文庫

30代前半の頃に読んだ『ノルウェイの森』(上・下)   村上春樹 著

主人公ワタナベが、機内で流れたビートルズの曲で思い出した20歳の頃のできごと。当時、主人公を取り巻いた生と死。その限りない喪失感とは。講談社

50歳の頃に読んだ『シンプルな情熱』アニー・エルノー 著 堀茂樹 訳

離婚後、独身でパリに暮らす女性教師が、妻子ある若い外交官と不倫関係に。女性作家が自身の激しく単純な肉体関係を赤裸々に綴る衝撃作。早川書房

誰しも人生の傍に本の存在があるのではないでしょうか。

時に新しい扉を開き、背中を押し、心を癒してくれることも。素敵に年齢を重ねる林真理子さ ...[続きを読む]

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/加藤新作、 編集・文/今井恵、矢沢美香

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『クウネル』NO.129掲載

素敵に年を重ねるためにしたいこと、やめること

  • 発売日 : 2024年9月20日
  • 価格 : 1000円 (税込)

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