「行き当たりばったりでも意外に素敵なものが生まれることも」島田順子さん×雨宮塔子さん対談/前編

「目上の方にお目にかかるのにデニムは失礼かと考えましたが、順子さんに限っては許されるかなと思いました」と雨宮さんは『JUNKO SHIMADA』の新作に私物のデニムを合わせて。ブラウス 6万6,000円、ライダースジャケット〈参考商品〉、新作ニットで雨宮さんを出迎えた順子さん。ニット 8万8,000円すべて『JUNKO SHIMADA』

幼少期 千葉県館山に生まれる

海のそばでのびのび育った順子さんは、祖母の粋な着物の着こなしや振る舞いに影響され、ヨットや狩猟などハイカラな趣味を持つ父にかわいがられました。そして女は自立すべしという母の教えで洋裁を習うことに。

(写真提供:島田さん)

29歳 パリの『マフィア』に入社

ヌーヴェルヴァーグ映画やパリへの憧れが募り渡仏。新しい刺激を受けて勉強を重ねて、プランタン研究所に勤務。そののち広告宣伝のプロが集まるデザイナー集団『マフィア』に約5年間所属して、懸命に働いた。

(写真提供:島田さん)

40歳 『JUNKO SHIMADA』設立

『キャシャレル』のデザイナーをやめた後、京都の『ルシアン野村』から声がかり、思いがけず自分のブランドを始めることに。パリで『JUNKO SHIMADA』を設立。シャツ地を使った初コレクションは大好評。

(1982年クロワッサンno.116 撮影:柴田博司)

40代 子育てと仕事

年下の恋人との間で妊娠がわかり、出産。娘を今日子と名づけた。その後恋人とは別れ、シングルマザーに。「コレクション制作と子育てで目の回るような忙しさでしたが、娘のかわいさに癒されていました」。

(写真提供:島田さん)

47歳 パリで結婚

山地三六郎さんとは40歳を超えて東京で知り合い、数年は遠距離恋愛。でも「5月の連休にしかパリへ行けないからそのときに結婚しよう」とプロポーズを受け結婚。その後も東京とパリとを行き来する夫婦だった。

(写真提供 島田さん)

これから先、どう歩いていけばいい? そのヒントを求めて島田順子さんを、同じパリに暮らす「後輩世代」雨宮塔子さんが訪問。人生が楽しくなる先輩たちの言葉を ...[続きを読む]

『クウネル』2024年11月号掲載 写真/山下郁夫、ヘア/出来和枝(雨宮さん)、コーディネート/鈴木ひろこ、取材・文/綿貫あかね、編集/黒澤弥生

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『クウネル』NO.129掲載

素敵に年を重ねるためにしたいこと、やめること

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  • 価格 : 1000円 (税込)

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