昨年までパリから、リアルなフランスレポートを送ってくれていたクウネル・サロンメンバー松永加奈さん。帰国してからは、日本の食材での料理を楽しんでいるのだそう。今回は松永さんが海外生活をする中で見つけた、見た目も機能性も抜群のスタメンキッチンツールを見せていただきました。
帰国して以来、大好きな日本の食材が選び放題で、いまだに買い物へ行くたびテンションが上がります。そして帰宅し、購入したものを張り切って取り出し、さて……。お料理は嫌いではありませんが、毎日のことなので「あー、面倒くさいー」と思うことも多々。そんなときほど、できるだけ楽しく、そして効率よく料理や片付けをアシストしてくれるキッチンツールの役割は大切だなと感じます。
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包丁やお鍋、調理家電など、道具ゆえに使う人との「相性」があるのか、評判の良いフライ返しやレードルが自分にはいまいちなじまなかったり、「とりあえず」と急ぎ買ったものが意外にしっくりきたり。
フランスでは老舗ホーローメーカーのお鍋が欲しくて、持ってみたら「お、重い… … 」、わかってはいたけれど、やはりすごーく重い。でも「そのうち慣れるはず」と勢いで購入し、最初は気分良く使っていたものの、のちに軽くてシンプルなお鍋に出会い、先のお鍋は登場回数が激減。料理技術がない私にとっては、軽さ=使いやすさだと実感しました。
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ただ、ポップなカラーや素敵なデザインのツールは、キッチンに立つ私のやる気を上げるために必要な存在。店頭で見かけて「これうちのキッチンに置きたいなあ」と連れ帰ったものは、目に入るたびにちょっと気分を上げてくれます。
機能的で繊細な作りの日本のキッチンツールは、海外生活でも大活躍。セラミックのおろし器と竹製の薬味寄せは欠かせない相棒で、どの国でもゴリゴリシャカシャカと野菜おろしに使っていました。竹製のツール、天然素材のざるや束子は、軽くて丈夫で、使うほどに味わいが増すのも魅力だと思います。
今、我が家のキッチンには、長年愛用しているもの、海外生活から取り入れたものが並び、それぞれの用途で活用中。旅先で買ったものは、その国の風景や旅の思い出もふっとよぎったりして、それも悪くないなと思うのです。
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