不完全だから愛おしい。フランスマダムの食卓に欠かせない「器」

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大好きなモノトーンの器で、充実の器ライフを送るフランスのマダム。陶芸の楽しさに目覚めてからは、自ら作陶した器も日々の食卓を彩ります。

パリから車で30 分。庭のある一軒家で暮らすヴァレリー・ベルニエさんは、長年「 ELLE」、「GLAMOUR」など、雑誌のアートディレクターとして活躍していました。

「もともとファッションよりライフスタイルや旅に興味があり、3年前に同じ仕事をしていたマリナとともに、世界中のクラフトマンの手仕事を紹介したいとブランドを立ち上げました」 

世界中から集めてきた雑貨やインドで作った家具。さらにイタリアやインドの食器も扱っています。

「一年前からやっと自分の時間を持てるようになったので、私も陶芸を習い、 自分の器を作るようにもなりました」 と話すヴァレリーさんは、パーフェクトな形より、少しいびつで素朴さのあるものに魅力を感じるといいます。同じお皿を作っても、色を半分変えたり、飛沫のような柄をつけたり、とクラフト感を大切にしています。

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ゆったりしたレイアウトと窓から緑が目に入るリビング。「パリまで車で30分かかります。不便でも都会で生活することは考えられません」
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ダルメシアンのようにも見える、白×黒い飛沫柄のカフェオレボウルもヴァレリーさんの作品。手のひらにすっぽり収まる。
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「白と黒を基調にしたカップを作りたくて陶芸に挑戦しました。器は不完全な形のものが好きです」
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インドで買ってきたお皿。グリーンのグラスは、レバノンの職人さんがワインボトルをリサイクルして作ったもの。
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持ち手が長いティーカップもヴァレリーさんの作品。中にいれたスプーンは、マダガスカルで買ったもの。
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ヴァレリーさんが作ったお皿。 黒と白のツートーンを配色するバランスが彼女らしさ。丸い形もどこかいびつな感じで味わい深い。
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棚の上も黒と白の花器、そしてリトグラフでモノトーンにコーディネート。 コーナー使いにも“好き” のこだわりを貫いて。
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友人からもらったアジアのティーポット。「日本製と言われたけど、形や質感から中国製では?と、思っています」
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モノトーンのテーブルコーディネート以外に使おうと、いろいろな色のお皿を試しに焼いてみているそう。
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「白い器だけでは壁と棚になじみすぎるので」と、黒い器をアクセントに。
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「技術はまだまだなので、小さな花瓶、ボウル、小皿などをメインに作り、 趣味と実益を兼ねています」 

また日常で使う、器の楽しみ方も教えてもらいました。

「カジュアルで気取らない食卓が理想です。 庭に咲いている小さな花やハーブを器に活けたり、お皿も合わせず、あえてバラバラのコーディネートを楽しんで います。日頃作る料理もタイ料理やアジアのフュージョン料理が中心なので、器との相性もぴったりだと思います」。

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ヴァレリーさん宅のダイニング。木の色や質感が好きなので、テーブルクロスは敷かず、ラフなテーブルセッティングを心がけているそう。

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