5年ほど前に家を建てた青木さん。一軒家ならではの楽しみとして、小さな庭をつくりました。選んだのは丈夫で育てやすい常緑樹たち。おかげで、冬でも庭は元気。「目隠し」としての役割もバッチリです。
シマトネリコとオリーブ。これらが青木美詠子さんの庭の顔。どちらも育てやすい常緑樹としてポピュラーです。「冬場、葉がないのは寂しいし、往来からの視線を遮る意味もあったので常緑樹を選びました」。相談したのは、「コアガーデン」のガーデンプランナー・長阪雅子さん。長く良い状態の庭をキープし続けられるように、プロの手を借り庭づくりに臨みま
した。「植物のことは詳しくなくて、最初は水やりのペースもわかりませんでした。でも、経験を重ねるうちにコツがわかってきました。いまは土や葉の状態を見て、水やりのタイミングも少しはわかるように」
庭をつくってできた楽しみがひとつ。チョコチョコと小枝を切り、小瓶に生け、飾っています。小さな瓶にグリーンを挿して複数で並べると、テクニックなしでかっこよく収まるということを長年の経験で発見したそう。「緑の香りとともに生けている時間が楽しくて、いい気分転換になっています」
青木美詠子/あおきみえこ
文筆家。整理収納アドバイザーとして自宅でセミナー開催も。著書に『あおきみさんち、家を買う』(マイナビ出版)など。「冷えとり」に関する著書も。
Instagram:aokimieko1616
http://www.aokimi.com
写真 砂原 文/取材・文 鈴木麻子
『ku:nel』2020年1月号掲載