クウネル・サロン プレミアムメンバーであり調香師の大沢さとりさんの習慣「朝の一服」をご紹介する本コーナー。梅雨明けと同時に、全国的に厳しい暑さが続いているこの頃ですが、7月は見た目も味も、涼やかに楽しめるお菓子が似合います。また、今月はさとりさんにとって、嬉しいニュースもあったそうです。
2021年は、7月22日に「大暑」を迎えました。大暑とは夏の最後の二十四節気で、夏至の後、30日程度で夏の暑さが頂上に達する夏の盛りのころを意味しています。
例年であれば、実際に暑さがピークに達するのは、多くの地方で8月上旬。大暑から次の二十四節気である立秋(8/7)までの期間は、体を労わりながら、無理せず過ごしたいものですね。
1.『五郎丸屋』薄氷
2.『新正堂』切腹最中
3.『アトリエやまこ』 マドンナビジュウ
4.『明治』アポロ my style
店舗DATA
1.『五郎丸屋』
住:富山県小矢部市中央町5-5
2.『新生堂』
住:東京都港区新橋4-27-2
3.『アトリエやまこ』
住:静岡県浜松市西区篠原町21577
※都内では、池袋西武などでも購入可
4.『明治』アポロ my style
【今月のさとり花図鑑】
暑い時季の花といえば、木槿・槿(むくげ)や、万両(マンリョウ)があります。木槿は「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」とも言われ、朝咲いても夕方には散ってしまうことから、人の世の栄華は長く続かずはかないたとえに用いられています。わたしもこれまで木槿は、一日花だとばかり思っていましたが、ある夏、お花屋さんでその話をしたところ「2~3日咲きますよ」と教えていただきました。夕方つぼんだ花は、また翌朝に開くのだそう(!)
木槿は盛夏に咲く花ですが、お茶の世界では「秋の茶花」とされています。花の底に紅を指したようなかわいらしい姿が特徴の宗旦槿(そうたんむくげ)も、お茶とは縁の深い花です 。
また、今月は個人的に思い出になる出来事もありました。去る7月5日、ペニンシュラ東京で「第7回プラチナエイジ授賞式」が開催され、なんとその「ファッション部門」で賞を頂きました。ベストエイジストは、俳優の宮崎美子さんと西村まさ彦さんで、会場はとても華やかな雰囲気でした。私も見習って、どれほど年齢を重ねても、自分なりにずっと輝いていけるような人生を送りたいと思います。
●これまでの「お菓子と花の小さな歳時記」はこちらから
〇【5月】調香師・大沢さとりさんが綴る「お菓子と花の小さな歳時記」
〇【6月】調香師・大沢さとりさんが綴る「お菓子と花の小さな歳時記」