東京・上野の「東京都美術館」で開催中の『イサム・ノグチ 発見の道』が、6/1から待望の再スタート。「彫刻とは?」を問い続けたイサムの生涯を辿る展覧会になっています。代表作「あかり」シリーズをはじめとする、イサム・ノグチの立体作品の数々をこの目で見れる、またとない機会です。
彫刻のみならず、舞台美術やプロダクトデザインをはじめ、さまざまな分野で名品を残した芸術家・イサム・ノグチ。日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、長年アイデンティティの葛藤に苦しみながら築かれた独自の彫刻哲学は、今も多くの人々へ影響を与えています。半世紀を超える創作活動の軌跡とともに、イサムの立体作品を体感できます。
まず会場に足を踏み入れると、大迫力の「あかり」のインスタレーションが出迎えてくれます。こちらのインスタレーションでは、大小150灯もの「あかり」が15分間隔で点灯を繰り返しています。ゆっくりとやさしく灯り続ける景色は、まるで宇宙のようです。
会場は「彫刻の宇宙」、「かろみの世界」、「石の庭」と3つのフロアに分かれており、国内外から約90作品が並びます。石、金属、折り紙など、さまざまな素材による彫刻作品に魅了されます。
もっとも注目したいのは、イサムが晩年を過ごした香川県高松市牟礼町での作品群。高松市のイサム・ノグチ庭園美術館以外で大規模に展示されるのは、今回が初めてのことだそう。
また、ミュージアムショップも充実! 展覧会オリジナルグッズから、イサムの定番アイテムや関連アイテムまで大集結。
現在は、WEBでの日時指定予約が必須。森の中や庭園をじっくりと散歩するように、イサムの作品をお楽しみください!
『イサム・ノグチ 発見の道』
会期:2021年4月24日(土)〜8月29日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
休室日:月曜日(ただし、5月3日、7月26日、8月2日、8月9日は開室)
お問い合わせ:03-5777-8600
https://isamunoguchi.exhibit.jp
予約サイト:https://isamunoguchi.exhibit.jp/ticket.html
取材・文/阿部里歩