在パリ6年目の<クウネル・サロン>プレミアムメンバーの松永加奈さんのパリレポート。今回のテーマは、パリのお花屋さん。花を贈り合う習慣が日常的なフランスでは、お花屋さんも街のいたるところに。春は淡い色合いの花たちで、店先が華やいでいるようです。
“花の都”と称されるパリ。公園や街路の花壇、バルコニーに並ぶプランター、ブーケを抱えて歩く人々…と、街はいつも花で彩られています。
ただいまフランスは3回目のロックダウン中で、デパートやブティックは閉店中。でも、スーパーや食材店と同じく、お花屋さんも「生活必需品店」としてオープンが許可されていて、普段使いからプレゼント用のブーケまで、どのお店も花を買い求める人で賑わっています。パリのお花屋さんというと、なんとなく「スタイリッシュでおしゃれなイメージ」があるかもしれませんが、アーティスティックな空間だったり、「お花のスーパー」のように庶民的だったり、お店の数が多いぶん、その雰囲気もさまざまです。
さて、春になり、お花屋さんは一層華やいできました。現在(4月中旬)は色とりどりのチューリップが目を引く季節。ラナンキュラスやシャクヤクも並び始め、可憐で繊細な花びらを眺めてはうっとり…。また、早くもあじさいの鉢植えが登場。その様子を目にすると、ちょっと日本を思い出します。そういえば、この時期にお花屋さんの店先で見かけるのが、背の高い桜の枝。「フランスで桜を飾る」というイメージがなかったので少し驚いたのですが、桜や梅、リンゴの枝(花)は「春の訪れを告げる花」として好まれているのだそう。天井高のフランスの部屋に、しゅっと伸びた枝のある光景は、確かに映える気がします。
パリに来てから手土産でブーケをもらったりあげたりする機会が増え、花を飾ることが日常になりました。切り花はお値段も買いやすく、お店にもよりますが、例えばチューリップやガーベラは10本で1500円ほど、ブーケ(下4枚目写真)は3500円くらいです。自分で素敵に束ねられたらベストなのですが、いつまでたっても私には難しく…。これからも、センスあるプロの方々におまかせすることにします。
●そのほか、パリのお花やスイーツについていろいろ
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