日々のお買い物で必ずといっていいほど行くスーパーマーケット。フランスでは日本と違うあるサービスが、とてもエコで便利なんだそうです。在パリの〈クウネル・サロン〉プレミアム・メンバーの松永加奈さんにレポートしていただきました。
フランスの食料品の買い物スポットといえば、マルシェをはじめ、野菜やお肉、チーズなどの専門店が日常的。スーパーの利用も多いですが、日本のスーパーとはちょっと違う買い方があります。
マルシェや専門店の魅力は、種類の豊富さや鮮度の良さはもちろん、欲しい量だけ買えることですが、フランスではスーパーでも、ほとんどの野菜は量り売りです。値札の表記は「1kg/●ユーロ」というキロ単位が基本。日本では「1個」「1房」「1袋」の単位で買っていたので、パリに来た当初はトマトの値札に「3.99ユーロ」という数字を見て「え、トマト1個で?」とびっくり!でもそれは1個ではなく1kgのお値段。慣れるまでは金額のイメージが掴めず、野菜の前でしばらく悩んでいました…。
レジで重さを量り値段のシールを付けてくれるお店もありますが、スーパーでは大体がセルフサービスです。備え付けの紙袋などに野菜や果物を入れ、近くにある専用の秤にのせて、自分が買うもの(画像)をタッチ。価格やバーコードが印字されたシールが出てくるので、それを袋に貼れば完了です。
セルフサービスの場合、秤の表示を見て「多すぎた」「もう少し買おう」と自分で量の調整ができるのも便利。また、ショウガの大きな塊から「今夜必要な分だけ」を折ったり、ぶどうの房から「今食べたい分だけ」を取ったりと、量り売りは、無駄の出ない「少量買い」ができるという良さもあります。
野菜だけでなく、シリアルやお茶、パスタ、ビネガーやワインまで、スーパーにはさまざまな量り売りがスタンバイ。最近、よく買うものは値段のイメージができるようになりました。でもマルシェでお肉やお魚を買う際は、今だにお会計でびっくりすることも。まだまだフランスマダムの貫禄には到底及びません。