一軒家をフルリノベーションし、フランスアンティークが映える美しい家に整えました。家づくりの要は、ふんだんに配した緑。緑にとって良好とはいえない環境でも、知識と経験で最良を探ります。
「ブロカント」という屋号で、夫婦で商いをする松田尚美さん。夫はガーデンプランニングを行う緑のプロ。1年前に新居を構えたときも、植栽は夫に委ねることにしました。
「ただ、キッチンは私が長くいる場所なので、庭づくりに参加しました」
キッチンの奥には土間に続く小さな庭。チャコールグレーのタイルが敷かれたかっこいい空間です。
「真南に位置するのですが、塀に囲まれていて日当たりも風通しもそこまでよくない。どんな植物が適しているのか、あれこれ置きながら実験中です」
地植えしたブルーベリーとノリウツギを軸に、山野草を植えるなどいろいろ試したそうですが、この夏は時計草の花が見事に咲いたと顔を輝かせます。キッチン奥の庭のほかに、玄関のハーブ園、ベランダの菜園など、たくさんの緑と暮らす松田さん。草花を多く育てることで、都会でもこんなにも自然に近い、豊かな暮らしができることを証明しています
まつだ・なおみ
自由が丘で「BROCANTE」を営む。尚美さんがフランスアンティークの家具の販売を、夫はガーデンプランニングを行う。店舗では植物周りの相談やワークショップも。
http://www.brocante-jp.biz