【ささやかな贅沢始めました2】今こそ近場の魅力を再発見したいと語る杉浦さやかさん

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遠出が難しく、自由に人に会うこともままならない昨今。こんなときこそ、「近場」の魅力を再発見する良い機会だと、都内に家族三人で暮らすイラストレーター・杉浦さやかさんは話します。

「年に数回、夫の実家がある九州へ帰省することが家族全員の楽しみでしたが、最近の休みは行き先が変更に」と、杉浦さん。
では、どちらへ?

「浅草です。天然温泉を備えた和風ホテルに一泊しました。浅草は大好きな街のひとつで、もちろん何度も訪れていますが、モーニングを食べたり、水上バスから見る景色は、知らない街へ来たような新鮮さがありました」

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(撮影 / 杉浦さやか) 浅草では、ゆっくりホテルの温泉に浸かったり、水上バスを楽しんだ杉浦さん。中でも、楽しみにしていたのが、「ローヤル珈琲店」でのモーニング。「念願かなって初訪問でした。新聞を広げるおじさん、一人でくつろぐおばあさんなど、地元の常連さんに混じって過ごす朝の時間は、格別でしたね」

さらに、最近手に入れたお気に入りがあるといいます。「さぼうる」や「洋菓子タカセ」など、東京の名喫茶の看板メニューを本物そっくりに再現した「純喫茶 ミニチュアコレクション」。

「知人の難波里奈さんがプロデュースなさっていて、純喫茶好きの大人にはたまらない玩具です。今、お人形遊びの好きな娘に奪われているのですが、コーヒーだけは本棚に飾っています」

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(撮影 / 近藤沙菜)外出がままならない中で、文筆家・甲斐みのりさんが主宰するwebサイト『Loule』で買い求めた「純喫茶 ミニチュアコレクション」は、古いものや喫茶店を愛する杉浦さんのハートを虜にしたそう。「あまりにもかわいかったので、もう一セット買って、友人にもプレゼントしたほどです」

杉浦さんのお話を聞いていると、東京にはまだまだ知らない景色や魅力が溢れていることに気づかされます。次の休日は、新しくて懐かしい下町散歩に出かけてみるのもいいですね。

『ku:nel』2021年1月号掲載
取材・文  権 佳恵

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