料理のモチベーションがアップ!目利きフォトグラファーが激推しする台所の道具6選

学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー石黒美穂子さん。おうちに揃えたキッチンウェアのお気に入りや新しくお迎えしたもの、愛用品のお手入れ方法について紹介してくれました。
目 次
味に差が出る『ル・クルーゼ』の〈鋳物ホーロー鍋専用スチーマー〉と〈フッ素加工のフライパン〉
\鋳物ホーロー鍋専用スチーマー/
我が家のキッチンウェアは出来るだけ実用性と機能美を兼ね備えた物を厳選しています。今回は新調したものや一推しアイテム、愛用品のメンテナンスなどをご紹介いたします。
今年、以前クウネルサロンでもご紹介した我が家の「ル・クルーゼの鍋」に新しい仲間が加わり、レシピのバリエーションが増えました。

今年100周年を迎える『ル・クルーゼ』は鋳物ホーロー鍋以外にもいろいろあり、深掘りしがいあります。

古株の20年物から新入りまで、我が家のル・クルーゼオールスターズが勢揃い。写真奥の黒い蓋は吹きこぼれを防ぐインナーリッドで、落とし蓋代わりでも使っています。どれも働き者で良い仕事をしてくれる頼もしいバディたち。
デパートのキッチン売り場で見かけた〈鋳物ホーロー鍋専用スチーマー〉のスタイリッシュな佇まいに惹かれ、手持ちの鍋をもっと活用しようと仲間に迎え入れました。
まずは一番簡単な「季節のゴロゴロ野菜蒸し」。長芋やカボチャ、カリフラワー、キャベツなどの野菜をカットし、旬の秋シャケと一緒にクッキングシートを敷いたスチーマーに詰め込み、蒸気の上がった鍋にセットして、約10分。
まるで開けてびっくり玉手箱〜蒸気が素材の旨味を最大限に引き出し、普段何気なく食べているカブやトマトに家族が「旨っ!」と声をあげるほどの美味しさ。調理は鍋任せの手軽さにハマっています。

カラスミのような味のする〈うま藻パウダー〉を混ぜたマヨネーズ、〈マスターネ。〉や〈木桶醤油の黒トリュフオイル〉などのつけタレのバリエーションで飽きることなく食べられます。

オールスレンレスで縁のくぼみや接続部分がほとんどないため洗いやすく、常に清潔さを保てます。
スチーマーで作ってみたかったのが生まれ育った名古屋の郷土料理「鬼まんじゅう」。
蒸した角切りサツマイモに砂糖をまぶし、小麦粉と少量の水を混ぜて蒸す、シンプルなスイーツ。簡単に作れるので昔から家庭料理としても普及していたようで、幼い頃に料理が苦手な祖母がよく作ってくれました。甘いものが少なかった当時、この素朴なおやつが大好きでした。

「鬼まんじゅう」は名古屋だけでなく、東海地方の餅屋さんや和菓子屋さんなどでさまざまな名称で販売されています。

蒸し上がった湯気に懐かしい祖母の面影が感じられ、もちもちとした食感と微かな甘みに胸が熱くなりました。
\フッ素加工のフライパン/
今までは手頃な価格なフッ素加工のフライパンを使っていて、傷んだら買い換えていました。ちょうど買い換えのタイミングで、販売の方からフッ素加工が丈夫でかなり長持ちすると聞きました。ハンドルのフォルムのカッコ良さも気に入って、フッ素加工のフライパンも仲間入り。とても悩みましたが大きすぎず、小さすぎずの22cmサイズを選んだら、使いやすくて大正解。
好物のナポリタンを作ってみると焦げ知らずの凄さを実感。炒め物好きな我が家にはなくてはならない存在です。

ナポリタンは鍋肌でトマトケチャップの水気をとばし、煮詰めてから他の材料と混ぜるのがポイントです。

こだわりの「大人のナポリタン」には『信濃屋』で購入した有機トマトの〈トマトケチャップ〉や、隠し味に使う少し酸味のある〈八丁味噌パウダー〉、〈館ヶ森高原豚あらびきソーセージ〉を使いました。
私が最も感動したのは、たまご料理でこびりつくことがほぼなく、驚くほどストレスフリーなところ。今まで上手に焼けなかった金糸卵がほんの少しの油で薄くきれいに仕上がり、スルリとお皿に移し出せた時は思わず「ヤッター!!」とガッツポーズ。

夏のお昼ご飯の定番「冷やし中華」は、金糸卵に残り物の照り焼きやもやし、きゅうりがあればご馳走に。

厚みのある鍋底で熱が均一に伝わりやすく、保温性も兼ね備えています。フッ素加工の耐久性が優れているので長く付き合えそうです。
蓋の買い替えができる『野田琺瑯』のホワイトシリーズ

2013年に「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞したホワイトシリーズは種類が多く、きっと気に入るサイズが見つかるはず。

ある日の我が家の冷蔵庫の中身〜チキンと野菜のトマト煮込み、茹で豚と大根、マカロニサラダ、みょうがの茎の甘酢漬け、水菜。食材の保存にも最適です。
長年使っていたシール蓋の汚れが気になってきたので販売店に行くと、「長く使っていらっしゃるお客様は皆さん、蓋だけ買い替えています」と売り場の方から伺いました。琺瑯自体はとても丈夫なので、蓋だけ買い換えればずっと使い続けられる、まさにロングライフアイテムです。

スクエアとレクタングル深型にはビニール蓋とホーロー蓋があり、それぞれ蓋だけでも購入可能。私が購入した〈レクタングル深型S用ビニール蓋〉は275円(税込)の良心価格。

浅型は調理途中の一時置き場や揚げ物の粉をつけるバット代わりにも最適。
洗い物が楽しくなる『ダイニチ・コーポレーション』の〈サンサンスポンジ〉と〈サンサンウォッシュ〉
\サンサンスポンジ/
創業から50年のキッチン用の固形洗剤とスポンジなどの商品を製造販売している『ダイニチ・コーポレーション』の〈サンサンスポンジ〉は、実はスポンジ難民だった私の一推しアイテム。
〈サンサンスポンジ〉は圧縮された状態で販売されており、偶然見つけ、何となく気になったので予備として購入。しばらくストックしていましたが、使い始めると今までのスポンジとの違いにビックリ!? 適度な張り感がありへたらず、泡立ちと泡切れが良いうえ、濃い色のカレーなどに染まりにくいという完璧なスポンジなのです。

写真の左上は約1年近く使用したもの。少し小さくなり穴も空いていますが、まだ自立できるほどしっかりしているので掃除用として現役で活躍中。右は1ヶ月程使用したもの。安価なスポンジならもう毛羽立ち、ヘタっていることでしょう。

カラフルなパステルセットやモノトーンセットなど、パッケージラベルの違いもいろいろ。圧縮された薄いパッケージはギフトやお年賀などに最適で、まとめ買いも多いんだとか。

可愛いボール状の〈サンサンウォッシュ〉の使いやすさはピカイチ。スポンジの黒はノーマルタイプ、オレンジはソフトタイプ。どちらもしっかりした弾力性があるので、色違いで用途別に使い分けしてもよいかも。
研ぎ直して長年愛用する『GLOBAL』の包丁
以前、クウネルサロンでもご紹介した長年愛用している『GLOBAL』の包丁。先月、切れ味が落ちてきたので、六本木アクシスビルの2階にある『YOSHIKIN SHOP六本木店』へ恒例の研ぎ直しに。約10日後に研ぎ終わった包丁が自宅に送られてきました。切れ味の良い包丁だと料理もスムーズで楽しくなります。
豊富なラインナップが揃う店頭には気になる新しい商品もあり、家族へのプレゼントにも良いかも思いながら手に取ってしまいました。

ギフト需要も多いようで、私がお店にいる時にも名入れした包丁をプレゼントに購入するお客様がいらっしゃいました。

今回、研ぎ直しの終わった13cmのペティーナイフと春に研ぎ直した20cmの牛刀。研ぎ直しは店頭だけでなく送付での受付もしています。
我が家の大切なキッチンウェアは、デザインだけでなく機能的にも優れているので、ステップアップツールを加えたりメンテナンスしながら、ストレスのない快適なキッチンライフへと日々、進化中です。

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この記事の
プレミアムメンバー

石黒美穂子
フォトグラファーとして女性誌、WEBなどで活躍。生活雑貨のセレクトショップ「MIGO LABO」(東急東横線・学芸大学駅)のディレクターも務める。
https://www.migolabo.com/
Instagram : @migolabo @ishiguromihoko