移住した北海道で、自然とのちょうどいい距離感を考える日々ーたべるとくらしの研究所・安斎明子さん【住まいと暮らしvol.63】

タオルはあけびのかごにしまって。

果物は発酵シロップにして保存。「ドリンクとしてだけでなく、おやつや料理の甘味としても活躍しています」

花屋のない町に暮らす安斎さん。「その辺りの草花から枝物まで、季節の花を生けています」

部屋の真ん中にある薪ストーブ。「天井が高い平屋なので、ロフトを制作して冬も暖かく暮らしています」

業務用シンクを使ったシンプルなキッチンは、ご主人の手づくり。

そのときどきのお気に入りを飾る棚。「ときに神さまと呼んで、感謝したり手を合わせたりしています」

デッキに作った外風呂。「薪で沸かすお湯。森には誰もいないので、音楽の音量をあげても大丈夫です」

毎朝の味噌汁は、ご主人の担当。「出汁と具材によって、入れる味噌の量が変わります。料理の基本だと思って日課にしています」。お気に入りのお椀は渡邊浩幸さんのスープボール。

根曲り竹はこの土地の名産。「ざるはいろいろなものを干すのに活躍します。今回は野草茶用に」

発酵シロップと季節の果物、フレッシュハーブのジュース。「そのときどきの素材に合わせて、お酒を入れることもあります」

家は町にある元保育所をリノベーションしたそう。

家の裏手にはきのこが。「北海道で山菜ときのこの豊かさを実感しました。山の達人にちらほら出会います」

3年前から犬を飼い始めたという安斎さん。「ポツンと一軒家に番犬は必須。車移動、家から出ない生活になりがちの中、毎日の犬との散歩、外遊びが楽しくなりました」

北海道のニセコエリアは雪深い地域。冬は屋根まで雪が積もり、雪遊びができるのが醍醐味だそう。

イタヤカエデの樹液採取は、春の仕事。「40分の1に煮詰めて、自家製のメープルシロップを作ります」

樹液は直接木から。「ポタポタ採れるのは、一年で2週間だけの限定です」

敷地内の森の中で、灯りを灯してホームパーティをすることも。

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の佐々木陽子さんのバトンを受けてご登場いただくのは、「 ...[続きを読む]

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