季節によって変化する借景が魅力。古い道具と家具の似合う家ーグラフィックデザイナー・清水里織さん【住まいと暮らしvol.61】
清水さんの暮らしのルール
1)長く使えるものを選ぶ
2)季節を感じる食卓にする
3)自分だけの時間も大切にする
フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動する清水さん。自然や動物、身近な道具や気になるモチーフをイラストにして、オリジナルのペーパーアイテムも制作しています。
「この10月、地元の商店街に移転する夫の内装設計事務所に、小さなお店を共同で開店する予定。ポップアップショップとして使ってもらったり、企画展をしたり、オリジナルの紙雑貨などを販売しようと思っています」
古い家具や道具が好きだという清水さん。その雰囲気に合った、シンプルでナチュラルな雰囲気の壁や床と、裏の林の借景が気に入っているのだとか。
「家を建てる際、この場所に決めた理由のひとつが裏の林でした。この立地を活かそうと思い、浴槽を2階の林側に。紅葉や新緑、雪の日など、季節によって変化する借景を楽しんでいます。
壁は塗装にしたり、床は無垢のナラ材のフローリングにしたり。古いものとの相性もいいところもお気に入り。緑もあって静かな環境で暮らしていますが、展覧会やライブなどもたくさん見ることができる東京の街も大好きなので、どちらも暮らしのなかで楽しみたいと思っています」
もともとは知らなかった土地に引っ越しして15年。ようやく地元だと思えるようになったそう。
「地元でできた人との繋がりを大切にしながら、自分自身も成長していきたい。そのために季節を感じながら、健康第一で暮らしたいと思っています」
profile
清水里織/しみずさおり
グラフィックデザイナー。奈良市出身。デザイン事務所勤務を経て、2008年より東京都町田市をベースに「isado design」としてフリーランスで活動。自然や動物、身近な道具や気になるモチーフをイラストにして、オリジナルのペーパーアイテムも制作。2023年10月に地元の商店街で、夫の内装設計事務所兼雑貨やギャラリーを併設した小さなスペース「THE DAY」を開店予定。
https://www.isadodesign.com
Instagram@isado_design
清水さんがバトンを渡すのは、北海道に暮らす佐々木陽子さん。「オリンピアンでもあるスノーボーダーの彼女とは、お互い独身の時からの長いお付き合い。自身のプロデュースするスノーボードブランドでも、ご一緒させてもらっています。おおらかだけど芯のある素敵な女性です」と清水さん。佐々木さんの暮らしは、8月中旬に公開予定です。どうぞお楽しみに。