受け継がれた古いものや、機能的な美しさを大切にーヒュッテ キュッヒェ・藤川ちえさん【住まいと暮らしvol.60】

藤川さんが営む、「hutte küche」のワークショップスペース。

「hutte küche」では、作り手の顔が見えるもの、長く愛用できるもの、実際に使ってみて良かったもの、近隣で活躍されてる作家さんの作品などを中心に選んでいるそう。

丸テーブルは古道具屋で見つけたもの。「当時は茶色だったものを自分で塗装を剥がして無垢にしました。ファブリックは母の手編みです」

自宅のリビングには、仕事道具がずらり。「仕事道具はどこに置いてもなじむよう、モノトーンで揃えています。陶磁器タイルの床は、掃除しやすくて気に入っています」

洗面所には、深くて広いTOTO SK106のシンクを造作したカウンターにつけて。「水栓も伸びるので、シンクを洗ったり、花瓶に水を入れたりするのに、とても使いやすいです。棚には山で拾った木の実を飾っています」

テーブルが4脚スタッキングされてるネストテーブルは、デンマークのデザイナーPoul Hundevad(ポール・ハンデバッド)の作品。

お気に入りの調理道具。「薬味が好きなので、これらの出番が多いです。すり鉢は陶芸家enさんのもの。鉄瓶は、山へ持参するためのお湯を沸かしたり、白湯を飲むときに使っています」

こちらは掃除道具。「箒はさっと使えるように、家のあちこちに掛けてあります。左の3本は自分で手作りしたもの」

家に飾る植物は、花よりもグリーンやハーブが中心。

ごはんはその日の気分で作るという藤川さん。夜は夫婦で晩酌を楽しんでいるそう。

愛犬のうにとは、時には一緒に登山することも。「無理のない範囲でごはんを手作りしています。何でも喜んで食べてくれるので助かります」

近所の蕎麦畑は、うにとの散歩コース。ここで収穫された蕎麦が毎年の楽しみだそう。「秋は蕎麦畑、春は菜の花畑になります。菜の花から採れた種は菜種油になり、お店用の焼き菓子に使うこともあります」

15年ほど続けている登山は、藤川さんにとって日常。写真は北アルプス剱岳。

山好きが高じて、屋号にhutteと名付けたそう。「趣味のクライミングで使うロープは、階段の壁に掛けて収納しています」

お店には、焼き菓子のほかに日常で使いたい暮らしの道具も並べているそう。

同じ町田市にある、クラフト工房 La・Manoの手染めの織り小物や手ぬぐいなどは、入荷するとすぐに品薄になる人気商品。

イベントでは、地産の素材を使った季節のお弁当も販売。

出張用に小屋もDIY。「素人設計ですが、この良き相棒を親しみを込めて“モバイルヒュッテ”と呼んでいます」

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回の荒木幸恵さんのバトンを受けてご登場いただくのは、「hu ...[続きを読む]

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