「フランス人は毎日髪を洗わないって本当?」驚きの習慣や噂を在パリライターが解説

「フランス人は10着しか服を持たない?」「フランス人は毎日髪を洗わない?」など、フランス人の習慣にまつわる気になる噂。さまざまな疑問を、フランスで6年暮らしたライターの松永加奈さんがお答えします。

※記事の初出は2020〜2021年。内容は執筆時の状況です。

「フランス人は10着しか服を持たない」は本当?

数年前のベストセラー『フランス人は10着しか服を持たない』。本の内容は、とあるフランスマダムのライフスタイルや価値観の紹介で「手持ちの服が本当に10着のみ」という話ではありませんが、インパクトのあるタイトルに衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。もちろん、私もその一人。「フランス人て、なんてミニマリストなの!」と思っていました、パリに来るまでは…。

パリでは、ファッションに対してみんな自由で人の目を気にしません。だから、いつ会っても同じ(ような)服を着ている人が多いのも事実です。でも、人気ショップは常に賑わい、セールは大盛況。鏡の前でカゴいっぱいのセール品をとっかえひっかえ試しているマダムもよく見かけます。

物価が高いといわれるパリでみんなが待ちに待っているセール。街ではショッパーをいっぱい提げた人たちが行き交います。フランス人だって10着以上服を持つんです。

セール期間中に試着室が混みあうと、店内の隅でどんどん試着するマダムが登場します。下着姿もお構いなし(もちろんトップスですが)、フランスマダムのお買い得品に賭ける情熱はすごいのです。

以前友人たちと参加したフリマでは、値切り倒してごっそり買って行くマダムから、1€のセーターも吟味するおしゃれなマドモワゼルまでさまざま。「フランス人のこだわり」が垣間見えました。

「クローゼットが足りなくて買い足した」とか「タグが付いたままの新品の服が山積み」という話も聞くし、私が知る人たちのクローゼットはぎゅうぎゅう詰め…あれ、「10着だけ」のイメージと違うような?結局のところ、洋服やショッピング好きな人のクローゼットがぱんぱんなことは、日本もフランスも変わりないようです。

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さらに、コンパクトな生活をせざるをえないフランスの住宅事情も「10着志向」につながっているようです。記事の続きはこちらから

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「フランス人は毎日髪を洗わない」は本当?

日本に住む友人たちからも「フランス人は毎日髪を洗わないって本当?」とよく訊かれます。たしかに私が知る範囲では、ほとんどの人が1日、または2日おき。ご年配のマダムには、1週間に1度ヘアサロンで洗髪とブローをして、自分ではしないという方も。

初めは私も、なぜだろう?と思っていましたが、生活の中でいくつかの理由がわかりました。 フランスの生活用水は硬水で、肌や髪を傷めやすいといわれています。そのため、髪の毛が細いフランス人は、ヘアケアのためにあまり洗髪しないのだそう。実際、髪が太い私でも、硬水で洗うとごわごわになってしまうので、ミネラル分を取り除くシャワーヘッドとヘアケア用のエッセンスは欠かさず、毎日しっかりとブローもしています。

しかし、長年硬水を使っているフランス人は、いちいちそんなこと気にしていられません。そして「手をかけ過ぎないナチュラルなくせ毛」を生かした結果、フランス人女性の定番ともいえる、あの無造作なヘアスタイルが作られている、というわけです。

ヘアスタイルにトレンドはなく、自分の髪質やカラーに合うラフなスタイルが多い印象なのだとか。

松永さん愛用のヘアケアアイテム。KLORANEのエッセンスとハーブスプレーは頭皮、bulyのオイルは髪の乾燥に使用。

私が通うヘアサロンはカルキを除去した水を使っていますが、基本的にサロンも硬水です。

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そのほか、フランス人が毎日洗髪をしない理由は、古いアパートという住環境や気候にもありました。記事の続きはこちらから

>>フランス人が「毎日髪を洗わない」は本当?在仏メンバーが教えてくれたその理由に納得!

「パリには流行はない」は本当?

流行(ファッション)の発信地と呼ばれるパリに住んでいると、日本の友人たちから「今なにが流行っているの?」とよく訊かれます。私も渡仏するまで、「パリの流行って何だろう?」と気になっていました。さて、実際に移住してみると…。

当時「少しでも馴染むようパリジェンヌをお手本にしよう」と街の中を見渡すと、人々のファッションはばらばら。洋服もバッグもヘアスタイルも人それぞれ。そこにはぱっと見て「ああ、これが流行りなんだな」と分かるものは1つもなかったのです。

服や髪型はもちろん、背筋を伸ばして歩く姿も圧倒的にかっこいいマダム。「流行りではなくこれが私の着こなし」と背中で語られている気がしました。

半袖の人、セーターにマフラーの人、ファーを羽織る人…自分が着たいものを着るのがフランス人流。ちなみに「これ素敵ね!」と見知らぬ人が突然声をかけてくれることもあります。

夏になると出回るてろんとしたワンピース。「涼しい」「すぐ乾く」という理由で着る人が一気に増えるので、バカンスシーズンだけは同じような格好の人が続出。

流行りのデザインではなく、サイズ感とトータルバランス重視のパリジェンヌ。ブランドバッグよりもポイントになるトートバッグ派が多いです。

フランス人に訊ねても「今のトレンド?」「さあ、あるのかしら?分からないわ」と言われる始末。みんなが持っている最先端があるはず!と勢い込んでいた私はびっくり。パリには流行がない…。でも、この街で暮らしているうちに、人々が何をベースに物を選び、自分を構成しているのか少しずつ分かって来ました。

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ファッションだけではなく、ライフスタイル全般において、自分の信念とこだわりを持っています。フランス人が大切にしている素敵な考え方とは?記事の続きはこちらから

>>「流行の先端」パリには流行はないって本当?

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