【住まいの履歴】一日中、いい香りが漂うサロンのような家〜スタイリスト・三上津香沙さんの場合〜
各界著名人の気になるお住まいを拝見。これまで住んできた家のお話も合わせてお聞きする「住まいの履歴」。今回はスタイリストで『w&fw』ディレクターの三上津香沙さんのお住まいです。
超都心のヴィンテージマンションに夫と暮らす三上津香沙さん。リビングの大きな窓からは、たっぷりの光が入り、風通しも良好。都会暮らしとはいえ、部屋は中庭に面しているため、静けさは保たれているという絶妙なロケーションです。家具は白をベースに、アンティークのラグや若草色のソファなど、ほんの少しの色でまろやかさを加えて。
「引っ越し後、新しく迎えた家具も多いです。以前は、アンティークの家具が中心でした。今よりもモダンな雰囲気のマンションで、そこでは古い家具が並んでいても重くならなかったのです。でも、ヴィンテージマンションに古い家具だと、ちょっとどっしりし過ぎかな?と」
この家のテーマはサロン。主宰する「温活」ブランド『w&fw』の打ち合わせに使ったり、ショールームにしたり。仕事で使うことも想定して、なるべく生活感を排除したといいます。だから生活の道具はすべて扉付きの棚に収めました。もうひとつの魅力は香り。玄関を入った瞬間に、灯ったキャンドルの甘い香りに包まれました。リビングではアロマディフューザーから立ち昇る清々しい花の香りが、ゲストを癒してくれます。「暮らしの中で香りは欠かせないもの。キャンドル、アロマオイル、お香を家中に置いて、気分によって使い分けています」
クリーンななかに、ほのかに女性らしい雰囲気も漂う三上さんの家。ひとり暮らしをさらっとしか経験していないという三上さんが、「この家はかわいくしたい」と、自分らしさを散りばめて整えたのだといいます。実家を出て、友人と暮らしたり、夫婦で暮らし、いろいろなテイストのインテリアを経てたどり着いた、リラックス度満点の香りの空間です。
住まい年表
30代後半 ~ 40代半ば 外国人向けマンション
実家を出て5軒目の家は、外国人向けマンション。玄関や廊下が無く、入ってすぐに居室という変わった間取りだったが、雰囲気は最高だった。
40代半ば ~ 50代半ば 見晴らしのよい家
現在の家の一つ前。10Fと自分史上一番高い階。「ベランダから東京タワーが見えて見晴らし最高。高いところもいいなと思ったものです」
PROFILE
三上津香沙/みかみ・つかさ
スタイリスト・『w&fw』ディレクター。ヘアメイクを経て、スタイリストに。「冷えとり」生活の経験をもとに、温活ブランド『w&fw(ダブルアンドエフダブル)』を立ち上げる。おしゃれな「重ねばき」靴下や、シルクのキャップなどを提案。シルク成分配合のスキンケアも準備中。
『クウネル』2024年5月号掲載 写真/馬場わかな、取材・文/鈴木麻子
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『クウネル』No.126掲載
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