【住まいと暮らしvol.47】理想はずぼらだけど美しさを感じる、自分らしい住まいー編集者 望月早苗さん

コンパクトなキッチンは、できるだけシンプルに。「色数は少なく、木のもの、白、黒がベース。調味料は塩と砂糖のみ出しておく。家族みんなが料理しやすく、掃除も簡単です」

食器は基本的に大皿盛り。「大きめの丸皿、鉢もの、オーバルなど。作家さんの個展で買うことが多いです。夫の兄が陶芸家なので、器も多めです」

カトラリーの収納は、IKEAの木製の組み立て棚を使って。「仕切りを造作して使いやすく。キッチンではなく、ダイニングテーブルに一番近い棚のなかに収納しています」

保存容器は取り出しやすい場所に設置。「上から見てすぐに何があるかわかるように。白のホーローと半透明のプラスチックのものがメイン。子どもが小さな頃はストックが多かったのですが、今は食べ盛りなので食べきりスタイルに」

シンク下の大きな引き出しには、鍋類を収納。「無印良品の書類整理用のボックスを使って、片手鍋、フライパンなどを整理。上から見て何があるかすぐわかるように。片づけやすいことも、楽しいキッチンにおいては大事なポイントです」

定期的に布巾の煮洗いをしているという望月さん。「鍋も布巾も白くなって一石二鳥。酸素系漂白剤を小さじ1入れて煮洗いします」

すっきりとした望月さんのリビング。「コンパクトなリビングなので、机の上はいつも平らに(何も置かないように)。子どもたちが宿題をしたり、ボードゲームをしたり、ときに卓球をすることも。アイロンがけも洗濯物たたみも、ここしかないのですべてここでしています」

ロフトから、木材の柔らかさと、すっきりとした白い壁のリビングを見たところ。「いつもとは違った目線で家のなかを見渡せるので、ときどき見下ろす時間を持つように心がけています」

階段を上がった先にある、押し出し式の窓。「窓枠が木製なので家の印象が柔らかくなっています。いってらっしゃいもおかえりも、この窓から」

子どもたちが今よく読んでいる本は、リビングに。「メインの本棚は1階。季節ごとに入れ替えています。子どもたちはいつも、ソファでゴロゴロしながら漫画や本を読んだり、ゲームをしていてかわいいです」

作品が映える白い壁。「予算の関係で、漆喰の質感に限りなく近いクロス貼りの白壁。tupera tuperaさんや柚木沙弥郎さんなど、好きな作品を飾って」

リビングには子どもの描いた絵を飾って。「1歳から中学生頃までに描いたものの中から、お気に入りを額に入れて飾っています」

時計はふたつ。留学中の息子さんがいるカナダの時間が、いつでもわかるように。

階段の天井はアール。柔らかな印象なので、家全体がたおやかな雰囲気に。

木のドア、小窓が楽しい玄関。「とにかく狭いので、靴が出しっぱなしにならないよう気をつけています」

玄関から1階の子ども部屋、寝室に繋がる土間。「丸型の木を置き、ここを飛んで行きます。飛び石ならぬ飛び木です(笑)」

寝室のコーナーにもさりげないアールが。「壁には柚木沙弥郎さんのリトグラフ。木の小棚も設置。空間を贅沢に使うことも大事なことだと思っています」

衣類は取り出しやすい数に。子どもでも何があるかわかるようにしているそう。

リビングから続く洗面所。鏡に映る背景も、家の雰囲気を作り出しています。

5年前に庭に植えたという30cmのユーカリが、今では5mの大木に。「一輪挿しに入れたり、家のなかはいつもユーカリのグリーンでいっぱいです」

 

1週間に1回、家族の予定をみんなで聞き合い、シートに書き綴っているという望月さん。「4年以上続けています。今ではこのミーティングシートがないと、生活がまわりません」

部屋やごはん、お気に入りの道具たちを本人撮影の写真で見せていただき、バトンを繋いでいくリレー連載。前回のかのうかおりさんのバトンを受けてご登場いただくのは、 ...[続きを読む]

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