【住まいと暮らしvol.41】身近なおいしい食材を使って、異業種のジャム屋をスタートー「びんのおのや」高城友貴さん
高城さんの暮らしのルール
1)感謝の心で、正直に生きる
2)流れに乗る
3)丁寧に作り、おいしく食べる
スキーの指導者だった父親の影響で、小さな頃からスキーをする環境で育ったという高城さん。
「スキーの練習では「シーハイル」という、スキーに関わるすべてに敬意を表す挨拶でいつも締めくくっていて、それが今の私のベースになりました。スキーを通して宇宙や自然をはじめ、神々やあらゆるもの、人に感謝して生きることが、父の教えの基本でもあったんです」
家業であるペンションで働いたのち、現在は「びんのおのや」として、はちみつやジャムの企画や仕入れ、製作、パッケージ、販売、オンラインショップの運営まで、全て一人で行っているそう。
「マンションをリノベーションしたとき、はじめからジャム屋をしようとしていたのではなく、何を始めるにも工房がないとできないと思い、営業許可を取るためのキッチンをもうひとつ作っていたんです。そこを利用して何ができるかを考え、ペンションの朝食で出していたジャムを販売することを考えました。
オンラインショップはほとんどがリピーターさんなので、ジャムを待っていてくださるお客様のことを思い浮かべて作ることは幸せです」
今後は、はちみつの使い方の提案もしていきたいという高城さん。
「一番の自信作である「生はちみつとバラの花」の紅茶セットを作ったり、たくさんの方々に楽しんでもらいたいです。食べて、健康で、美しく、が目標です」
profile
高城友貴/たかぎともき
1973年山形市生まれ。スキーをする環境で育つ。小学5年生からアルペン競技スキーを始め
高城さんがバトンを渡すのは、静岡県でミュージアムショップの店長をする、従姉妹の下平陽子さん。「福島県の昭和村で、からむし織の活動をして、その後も夏に作業のお手伝いをしています。日々、素敵な暮らしを楽しむ女性です」と高城さん。下平さんの暮らしは、9月下旬に公開予定です。どうぞお楽しみに。