自宅で作るドライフラワーのポイントは?これからの季節に最適なお花も紹介【ドライフラワー専門店MUKUTOU】

自然の美しさが詰まったドライフラワーは、季節感を演出する素敵なインテリアアイテムとして人気。自宅でのドライフラワー作りのポイントを、ドライフラワー専門店〈MUKUTOU〉を営む宮下菜実子さんに聞きました。

宮下菜実子/みやしたなみこ

夫の恵介さんと一緒にドライフラワー専門店〈MUKUTOU〉を運営。ウェディングブーケやスワッグなどの制作を手掛ける。https://mukutou.shop/

Point1:温度と湿度を一定に

今回ご紹介するのは、宮下菜実子さんが採用している「ハンギング法」と呼ばれる手法。茎を束ねて逆さに吊るすだけなので、ご自宅にあるものだけで簡単にできるのが特徴です。

まずお花を干す際に重要なのが、温度と湿度。直射日光を避けて風通しの良いところでしっかりと乾燥させることで、美しい色合いや形が長持ちするんだとか。

「温度は、夏場肌寒いと感じるくらい(18〜25度)にしておくと良い保存状態を保つことができます。また、より大事なのが湿度。ジメジメした場所だと乾かずに枯れてしまうことも多いので、30〜50%を保つように心がけてください」

暑い車内の中で乾かしたり、ドライヤーを使ったりする方法もあるみたいですが、どの方法が一番いいんでしょう……?

「湿度が低い場所であれば十分綺麗になるし、何より見えるところに置いておけば、過程も楽しめて一石二鳥です」

Point2:葉や種は事前に取っておく

色鮮やかな状態のままドライフラワーを作るためには、なるべく早く乾かし切ることが大切なんだそう。

「うちでは生花を買ってきたらすぐに葉っぱを取り除いて茎だけにします。そうすると葉の部分を乾かす時間が短縮されて早く乾かせます。ケイトウなんかは種もあるので、乾かした時にポロポロ落ちてくるのを防ぐために、最初に取り除いておくと良いですよ」

Point3:思い切りが大事

ドライフラワー作りを行う際は、生花を楽しんでから・・・ではなく、生き生きとした生花の時点から始めるのがベスト。

「時間が経ってからドライにすると、色がよく残りません。『ドライフラワーを作るぞ!』と意気込んで生花選びしてみてください」

これからの季節におすすめの花は?

ベニバナは夏に出回り、元々の水分量も少ないので初心者さんでも扱いやすい品種。「鮮やかなオレンジ色なのでブーケやスワッグのアクセントにもなります」

9月から出始める秋色紫陽花は、梅雨の時期のものよりも水分量が減っているためドライにもおすすめ。花瓶に一輪挿しておくだけでも、お部屋の雰囲気がガラリと変わります。

意外に知られていないのが菜実子さんお気に入りでもあるひまわり。

「一見ドライになりにくい品種だと思われがちですが、八重咲きのものなど花びらが複数枚重なっているものは綺麗に形を保ってくれます。発色も綺麗で、よくウェディングブーケにも使います」

ドライになったお花を思い思いに束ねます。色の系統を合わせることでまとまった印象に。

茎を切り揃えて麻ひもで縛り、上からリボンを結んで完成!

ここまでご紹介してきたドライフラワー作りのポイントですが、どんな方法でも予想できない失敗はつきものだと宮下さんは言います。

「まずはやってみることが大切だと思います。試行錯誤しながら自分に適したやり方を見つけるのが、上手くなる一番の近道。お花を買うというハードルは高くないはずなので、ぜひ始めてみてください」

MUKUTOU〉のInstagramでは、さまざまなアレンジメントの制作過程を配信中。こちらもぜひ参考にしてみてください!

取材・文・撮影/久保田千晴

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