柴門ふみさんがセルフセレクト!マチュア世代におすすめの2作品

『薔薇村へようこそ』表紙

夢物語ではなく、リアルな人生を時に辛辣な言葉や描写で描く柴門作品。だからこそ、豊富な人生経験を経た、マチュア世代の心に突き刺さるのです。


最後にきちんと女性を描きたい!そんな想いで、初の週刊誌連載を


『恋する母たち』表紙
恋する母たち
名門中学に息子を通わせている3人の母たち。いずれの子供たちも問題を抱え、家庭にも問題が。母、妻、現役の“女”である彼女たちの行方は?全8巻。607円〜(小学館)

「40代の女性はまだ若く魅力的だから、男性が意外とちょっかいを出す。周りのそんな話をヒントに、50歳を過ぎてから描き始めた作品。引退も考えましたが“女性を描ききれてない”とやり残した感もあり、最後のバカ力で取り組みました」


なじみのある八ヶ岳を舞台に、人生の再起にかける人々の姿を



薔薇村へようこそ
仕事や家庭にさまざまな問題を抱え、逃げ出したいと願う人が集う薔薇村は、遠くに富士山が望め、心が穏やかになる土地。そこで再起をかける人々の運命とは。 既巻1巻。715円(小学館)

「“人生に刺さるような大人のドラマを描いてほしい”と言われ、『恋母』終了後、ほとんど時間を置かず始まった作品。私自身、22年前から八ヶ岳に家があり、土地勘もありました。山や村の風景を描くのが楽しいし、移住者の話を取材するのも楽しい」

『薔薇村へようこそ』生原稿
『薔薇村へようこそ』の貴重な生原稿。「私はアナログ派なんだよね」と話しながらペンを走らせる柴門さん。これは連載の1ページ。

『クウネル』2023年1月号掲載

写真/柳原久子 取材・文/今井 恵

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