地元民ならではの高知ガイド!旅するレストラン・中西なちおさんのおすすめ【大人のニッポン観光】

連続テレビ小説「あんぱん」の放送で注目度が高まる高知。やなせたかしゆかりの地・物部川エリアにスポットを当ててご紹介します。

体感温度マイナス3℃!奇跡の清流「仁淀ブルー」を求めて高知へ【大人のニッポン観光】からの続きです。

KOCHI MAP

羽田空港から高知龍馬空港までは飛行機で約1時間15分。今回紹介した物部川エリアは空港から車で約15分とアクセスが良く、見どころも集中しています。高知市内はバスや路面電車も発達していますが、「仁淀ブルー」に出会いたいならレンタカーを借りた方が効率的。

自然の中でのんびりリフレッシュしたいなら、渓谷付近の宿で一泊するのがおすすめです。車の運転が苦手な場合は観光タクシーやツアーを利用する手も。

もし友達が「高知」に行きたいと言ったらどこに案内しますか?

高知生まれ、店舗を持たない“旅するレストラン”としてさまざまな国の料理を提供する「トラネコボンボン」の中西なちおさんにそんな質問をして、おすすめスポットを教えていただきました。

中西さん
中西なちおさん(以下、中西)

場所にとらわれない働き方をしてきたこともあり、20歳で高知を離れてから、沖縄、東京など拠点を決めずに暮らしてきました。東京と高知で二拠点生活を続けていた頃、アトリエ兼住居としてちょうどいい物件を見つけたことを機に、2021年から高知に拠点を移しました。

中西さんおすすめ1/河原

友人が来るとお弁当持参で河原に行き、石探しを楽しむのが定番。「線の入った石、平たい石などテーマを決めて、その日の一番を競うことも」。仁淀川や物部川の河口の石にはそれぞれ特徴があり、違いを見つけるのも楽しいのだとか。「おしゃべりしながら無心で探していると、あっという間に時間が過ぎます」

中西さんおすすめ2/高知市街のうどん専門店

高知市街のうどん専門店『手打ちうどん 藤家』。のど越しの良さともっちりとした食感にファンも多い。「冬はきつねうどん、夏は冷たいうどんにちく天をつけるのがおすすめです」。名物のちく天は1本120円。揚げたてふわふわのちくわとさっくり薄い衣のコントラストに拍手。

高地市街地のうどん専門店

住:高知市上町1-2-1

中西さんおすすめ3/高知県立牧野植物園

約8ヘクタールの広大な園内に牧野富太郎ゆかりの野生植物など、約3000種の植物が楽しめる『高知県立牧野植物園』。中西さんのお気に入りは駐車場からエントランスまでの「土佐の植物生態園」。「自然の植生を再現する高度な技術、日々の管理の賜物の素晴らしい展示です」

(高知県立牧野植物園 提供)
住:高知市五台山4200-6

中西さんおすすめ4/高知県立足摺海洋館 SATOUMI

高知県立足摺海洋館 SATOUMI』は、足摺宇和海国立公園、竜串に位置する水族館。「竜串から足摺の海岸歩きも含め、子どもの頃からいつ訪れても楽しい観光公園。隣接のビジターセンターでは竜串湾の自然やグルメ、マリンアクティビティなども案内してくれるのでおすすめです」

住:土佐清水市三崎4032

中西さん
中西

高知はとにかく食材が豊富。日曜市、木曜市と街路市も盛んですし、道の駅などの直売所では新鮮な野菜やフルーツが手に入る。年中同じ野菜が並んでいる東京のスーパーと違い、地元の食材は旬の入れ替わりが激しいので、ぼんやりしていると旬を逃してしまうことも。案外忙しいんです。「日曜にこのハーブがほしい」と伝えておくと農家の方がキープしておいてくれたり、そんなやりとりが自然にできるのもいいですね

お話を伺った方

中西さん

中西なちお/なかにし・なちお

料理人・作画家

高知生まれ。店舗を持たない“旅するレストラン”としてさまざまな国の料理を提供する「トラネコボンボン」を主宰しながら作画家としても活躍。沖縄、東京での暮らしを経て2021年より夫と共に地元高知で暮らす。

高知旅の魅力を動画でも!特別YouTube公開中

写真 玉井俊行、取材・文 吾妻枝里子

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『クウネル』NO.134掲載

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  • 発売日 : 2025年7月18日
  • 価格 : 1,080円 (税込)

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