【東京散歩】伝統と新鮮が共存する浅草を極めよう。女友達と歩きたい6つのスポットを辛酸なめ子さんが厳選
秋は「街ブラ」にちょうどいい季節。寺社などの観光スポットと、おいしい食事処がひしめく浅草なんていかがですか?浅草に通うこと20年以上という漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんに、隠れたスポットやとっておきの楽しみ方を聞きました。少し足を延ばして、カフェや雑貨店などが続々オープンの蔵前も。
クウネル2024年5月号「私の好きな東京」の記事を再編集して紹介します。
目 次
1/ミシュランにも登場!『おにぎり浅草宿六』
浅草生まれ浅草育ち、3代目店主の三浦洋介さんが握るできたてのおにぎりを堪能できる名店。具材はおかか、梅干しなど定番から、生姜味噌漬、紅生姜などの変わり種まで16~17種。羽釜で炊いたご飯、江戸前の海苔、天然塩と、こだわりが詰まったおにぎりは感動の味。
おにぎり浅草宿六
住:台東区浅草3-9-10
営:昼の部11:30~、夜の部17:00~ ※ご飯がなくなり次第終了
休:日曜(夜の部は火・水曜休)
2/旬のフルーツを贅沢に味わう『フルーツパーラーゴトー』
1946年に創業し、70年以上続く老舗のフルーツパーラー。新鮮な旬のフルーツをふんだんに使ったパフェの名店として幅広い世代から愛されています。「いつも行列ができている人気店。季節によってパフェの種類もさまざまで、何度訪れても楽しめます」(辛酸さん)。
フルーツ愛あふれる店主の後藤浩一さんによって、丁寧に作られる美しいパフェに釘付け!
フルーツパーラーゴトー
住:台東区浅草2-15-4
営:11:00~19:00
休:水曜
3/蔵前エリアの人気カフェ『喫茶 半月』
蔵前を代表するカフェfrom afarの姉妹店として誕生した大人の喫茶店。季節のシューをはじめ、ロールケーキやレアチーズケーキなどのデザートはオーダー必至。半月焙煎研究所のコーヒーと合わせてどうぞ。
「女友達とお茶をすると気分があがります。平日の午後や夕方など、ちょっぴり落ち着いている時間帯に行くのが好き」(辛酸さん)
喫茶 半月
住:台東区蔵前4-14-11-103
営:12:00~19:00
休:無休
4/浅草発の行列菓子『菓子工房ルスルス』
新田あゆ子さん、まゆ子さん姉妹が主宰する焼き菓子店。2007年東麻布でスタートし、2012年から浅草に工房を併設した店舗をオープン。良質の素材を使い、すべてをこの地で丁寧に作っています。店のシグネチャーともいえるクッキー缶は「手土産にもベスト」と辛酸さん。ちょっと懐かしい雰囲気でバッグに忍ばせられる小ぶりサイズなのもポイント。
菓子工房ルスルス
住:台東区浅草3-31-7
営:12:00~18:00
休:日、月曜
5/目利きが選んだ良品が並ぶ『道具屋 nobori』
グラスや陶磁器、カトラリーなどの生活用品の店。蔵前の伝説的カフェfrom afarで使用する器やグラスを販売していたのが始まりというだけあり、日常使いできる手頃な品が中心。そのなかに、「背伸び」して手に入れたくなるような、アンティークの洋皿や作家物の器がちらほらと。
「商品はバラエティ豊かで、蔵前に来る楽しみのひとつとなるような時間が過ごせます」(辛酸さん)
道具屋 nobori
住:台東区寿3-7-1
営:11:00~18:00
休:水曜
6/体験型香りのものづくりストア『Inimu 浅草店』
日本製の香り雑貨や化粧品をつくるメーカーが運営する香りのショップ。店名のイニムが漢字の「伝」に由来するように、香りやものづくりの楽しさを「伝える」がコンセプト。
辛酸さんお気に入りのアロマミスト〈三河屋〉は、ベルガモット、ラベンダー、ムスクなど12種の香りから好みの香りを自分でブレンドできるスペシャルな体験が。
Inimu 浅草店
住:台東区浅草2-1-5
営:10:30~18:00
休:月曜(月曜祝日の場合は翌火曜休み)
「専門店が多いのも、古くから栄えている街ならでは。ブラシ、扇子、そろばんなど、その道のプロ・職人の才能が渦巻いているんだなと感じます」
レトロな風情も好きだけれど、新しい店や場所を満たすポジティブなパワーを感じるのも好きという辛酸さん。街のパトロール・新規店開拓を欠かさない辛酸さんが、「本当におすすめ」という店やスポットを紹介してくれました。
ガイド紹介
辛酸なめ子/しんさん・なめこ
セレブ、美容、精神世界まであらゆる事象を取材。シニカルに真実を突く、観察眼と画文が人気。『辛酸なめ子、スピ旅に出る』(産業編集センター)、『辛酸なめ子の独断! 流行大全』(中公新書)など著書多数。
『クウネル』2024 5月号掲載 写真/有坂政晴、取材・文/阿部里歩、鈴木麻子