スタイリストchizuさんの高知旅【前編】朝ドラで全国区!牧野富太郎ゆかりの地を訪ねて

植物に添えられた解説のプレート。咲いている植物は見逃さないよう、ちゃんと教えてくれています。

牧野博士の植物図が添えられた植物は、実物と見比べてみることも。植物図鑑の世界を体験しているようで楽しい!」(chizuさん)

「牧野富太郎記念館 本館」では青々としたタイワンマダケがお出迎え。牧野博士が国外で植物調査を行なった数少ない場所のひとつが台湾だったそうです。

花畑が広がる「こんこん山広場」から、四国山脈の大パノラマ。一番高いところには展望デッキも。

こちらは南側。牧野植物園の温室や四国霊場の第31番札所·竹林寺と五重塔が見渡せます。

小さなバイカオウレンの姿を見つけてスタッフ一同、感動。牧野博士がこよなく愛したバイカオウレンの葉は、植物園のロゴマークにもなっています。

ドラマの中で、主人公が山から大事に持ち帰ったシーンで登場したジョウロウホトトギス。牧野博士の植物図とともに観察することができます。(写真に写っている植物は別の植物)

こちらが、植物図のすぐ隣にいたジョウロウホトトギス。秋には1011月頃、美しい釣鐘状の黄色い花を咲かせます

本館と展示館をつなぐ回廊。心地いい風が吹き抜けていきます。

竹林寺に続くお遍路道も。園内で笠をかぶったおへんろさんを見かけるのも珍しくないそう。

富太郎の原画を石版印刷したヤマザクラの図(複製)。『大日本植物志』第1巻第1集に掲載(1900年)。

94年の生涯で収集した膨大な植物標本の数は40万枚とも。「その植物の美しい姿を思い浮かべながら標本したかのよう。愛情深さを感じます」(chizuさん)

展示館は他にも、晩年の書斎を再現したエリアや、牧野博士の植物図を3D化した4K映像が観られるシアターなど、見どころ満載。

柱這う根や天井に向かって勢いよく成長する植物の姿から、生命の力を感じずにはいられない!

ちょうど見頃を迎えていたガッショウバナナの花の、見事な造形美。

高い木に囲まれたジャングルの奥に、世界最大級の葉を持つオオオニバスを観察できる池がお出まし。水面に浮かぶオオオニバスの葉は、体重15kg以下のお子様を乗せることができるそう。

レストラン「C.L.GARDEN」でいただいたハーブティー。ポットと一緒に、牧野博士の植物図と解説が書かれたカードが添えられていました。

牧野博士とゆかりの深いコオロギラン(模型)を常設展示。

森の木々と牧野博士の植物図とが、素敵なコラボレーションを奏でる展示。

訪れた時は、牧野富太郎の企画展を開催中。お茶目な牧野博士の写真を前に、chizuさんも笑顔。

横倉山の麓に仁淀川が流れる、越知町の風景

酒蔵の入り口には立派な杉玉が。酒の仕込みが始まると新しい杉玉が飾られ、酒造りのスタートを知らせます。

牧野博士が妻の名前をつけたスエコザサを使用し、高知県産のブシュカンやショウガ、ハーブなど12種類を司牡丹の焼酎に漬け込んで蒸溜した「マキノジン」。

今や人気酒となった「マキノジン」を仕込むため、みごとに甦った蒸溜器(写真左奥)。

1777年から続いた呉服店を改装。表蔵、外蔵、主屋の隠し階段や二階の次の間座敷など、当時の佇まいが残されています。

季節を楽しめる奥庭。空を見上げると、司牡丹酒造のシンボルの煙突が見えました。

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※記事の初出は2023年6月。内容は執筆時の状況です。

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撮影/白木世志一、取材・文/神保亜紀子

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