自由でいられる心地良い場所…市川実和子さんの「私の好きな東京」【後編】

「私の好きな東京」を著名人がナビゲート。東京生まれ、東京育ちの市川実和子さん。身近すぎて気づかなかった東京の良さが、年齢や経験を重ねるにつれて、少しずつわかるようになってきたと語ります。

前編はこちら

大好きな駒場公園内のお気に入りカフェ

駒場公園の心地よい気を感じられるテラス席がお気に入り。

近代文学館内のカフェとあって、コーヒーには芥川、寺山、鷗外などの文豪の名前が付けられている。市川さんが選んだのはシェイクスピアのスコーン(ドリンクとセットで1,200円)。

店内の本棚には様々なジャンルの書籍が揃い、自由に閲覧できる。

コロナ禍で外出がままならなかったここ数年、拠り所になっていたのは自然豊かな公園や気の置けない友人に会えるなじみの店。

駒場公園は、広大な敷地に洋館や近代文学館も擁する穴場スポット。歩き疲れたら園内のカフェ『BUNDAN COFFEE&BEER』でほっと一息。

BUNDAN COFFEE&BEER

駒場公園をゆっくりと散策し、近代文学館に併設されたこちらのカフェで休憩するのが市川さんの定番コース。「静かで気がよくて、駒場公園は本当に心地よい場所。コロナ禍にはほぼ毎日のように通っていました」

住:目黒区駒場4-3-55 日本近代文学館内
営:9:30~16:20
休:日曜、月曜、第4木曜
BUNDAN COFFEE&BEER公式HP BUNDAN COFFEE&BEER公式インスタグラム

おいしいラムと仲間が 心をほぐしてくれる店

なじみの店として案内してくれたのは、中目黒の人気店『ジンギスカン食堂 まえだや』。店主の前田さんとは、気付けば長いお付き合いになっているそう。

「当時前田さんはアパレルのプレスで、退職後にジンギスカンの店を出すと聞いた時は驚きました。共通の友人が多いこともあり、くつろげるお店です。何よりラムが本当においしい!」

一見愛想がなくて入りづらいお店だと思われてるんじゃない?と前田さんに突っ込みつつ、その〝素っ気なさ〟がまた魅力だと言う市川さん。 「東京っていろんな地方の人が集まってくる街だから、お互い距離を測りあうようなところもありますよね。でも打ち解けて距離感がつかめるとそれが居心地の良さに変わってくる。素っ気なさがある種の気配りでもあって、そういうところが東京を好きな理由かもしれません」

北海道出身の店主が営む小さなお店。オーソドックスなジンギスカン(ラム肉・野菜セット一人前 1,700円)のほか、新鮮なラム肉を使った網焼きや煮込みも人気。

美瑛ジャージー牛乳を使用したソフトクリーム(600円)はテイクアウトも。

ジンギスカン食堂 まえだや

店主の前田さんの前職はアパレルのプレスで、市川さんとは30年来のお付き合い。「ラムに目がないのですが、こちらのジンギスカンは絶品。味にも空間にも前田さんのセンスが反映されていて、いつ訪れてもほっとします」

住:目黒区中目黒1-5-8
営:月曜~金曜/18:00~23:00、土曜・祝日/17:00~22:00
休: 不定休 休業日はInstagram:@jingisukanmaedayaで告知。

PROFILE

市川実和子/いちかわ・みわこ

東京都出身。90年代にモデルデビューし数々のファッション誌や広告などで活躍。その後俳優としても活動を開始。NHK連続テレビ小説『ブギウギ』では羽鳥麻里役を好演し話題に。

『クウネル』2024 5月号掲載 写真/新津保 建秀、ヘアメイク/茅根裕己、スタイリング/梅山弘子、取材・文/吾妻枝里子

SHARE

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)