観光スポットじゃない鎌倉が面白い。地元民に愛される鎌倉の美味3店

学芸大学の生活雑貨の店『MIGO LABO』の店主であり、フォトグラファーとしても活躍する、〈クウネル・サロン〉プレミアムメンバー石黒美穂子さん。先日は久しぶりに鎌倉へショートトリップに。おいしかったお店を紹介していただきます。

鎌倉市農協連即売所(レンバイ)の近くにある人気フォー店

2018年にオープンするとまたたく間に鎌倉の人気スポットなった『Pho RASCAL(フォー ラスカル)』。今回は散策前の腹ごしらえにとオープンの11時前から並んだ甲斐あり、一番乗り。スタッフおすすめの冬季限定のモンゴルうどんを頂きました。

少し白濁したチキンスープは干しエビが効いていて、うどんとエスニックなスープのマッチングが目新しい味。白菜や肉そぼろ、ネギのトッピングで満足感のある一品。温かいスープで体の芯から温かくなると自然と顔までほころびました。

湯気とともにはテーブルに運ばれてきたモンゴルうどん。

麺類のトッピングや箸休めにもなる煮玉子は是非、オーダーして欲しい一品。トロトロの黄身は絶品です。

若宮大通に面した明るいガラス張りの店舗はオープンと同時に満席に。

飲み干せるほどスッキリしたスープ

店名にもあるフォーは看板メニューでチキン・ベジタブル・蒸しカキとトマトの3種類があります。以前、家族3人で行った時は3種類のフォーを食べ比べをしたことも。私はライムを絞り酸味をプラスして味変も楽しみ、スープを全部飲み干しました。

食いしん坊ファミリーなのでサイドメニューのエビと里芋の春巻きも注文。
カリッと香ばしい皮と餡のハーモニーが絶妙で大満足でした。

左・チキンのフォー、右上・蒸しカキとトマトのフォー、右下・ベジタブルのフォー。

てんこ盛りの野菜がヘルシーなベジタブルのフォー。女子に人気なのもうなづけます。

娘は春巻きを一口食べて「旨っ!!」と絶賛。私は鎌倉移転前の大磯のお店であまりの美味しさに感動した夜が鮮明に蘇りました。

魅惑的なラインナップが並ぶ手書きの黒板メニュー。

小町通りの名店「ディモンシュ」へ

散策途中の休憩に立ち寄った『cafe vivement dimanche(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)』は自家焙煎のコーヒーが美味しいお店。まだカフェが珍しかった1994年にオープンして以来、鎌倉の憩いの場として、地元の人々に愛されています。私も鎌倉に行った際は必ず立ち寄るお気に入りスポット。

私のお気に入りはプリンパフェですがマスターの堀内隆志さんから「ミントミルクティーのパフェは1月の限定なのでオススメです」と聞いて、この機会を逃すと食べられないとオーダー。

「良い香りをお楽しみ下さい。」と丁寧にドリップしたコーヒーがパフェと一緒に運ばれてきました。寒い日でもペロリと食べられてしまうパフェ(うーん、これ!これ!)とコーヒーとの完璧なマリアージュは至福のひと時でした。

豆の種類が多いので迷ったら、酸味や苦味など好みを伝えるとスタッフが教えてくれるので安心。

以前、娘と一緒に行った時は定番のプリンパフェ(手前)とパフェディモンシュ(奥)。鎌倉駅東口から徒歩5分程と近くて、わかりやすい場所です。

甘さ控えめのほろ苦いコーヒーアイスやコーヒーゼリーを使ったパフェディモンシュ。コーヒーに精通した店ならではの旨味が凝縮されています。

スタッフのホスピタリティーが高く、老若男女幅広い客層に支持されている名店です。

このごろはパフェの人気店としてメディアに取り上げられることもしばしば。また、SNSなどで映えると人気の高いのがプリンパフェ。
プリンの下にはバナナペーストやバニラアイス、スパイスクッキー、カラメルジュレなどが詰まっていて、いろいろな味と食感が混ぜ合わさって最後まで飽きずに楽しめます。

仕上げに飾られるフラッグピックは子供の頃のお子様ランチを彷彿し、いつも胸がキュンとします。

食べ応えのあるプリンパフェ(900円)はクオリティーの高い逸品。

少し硬めのプリンは素朴で懐かしい味。キャラメルの香ばしさも美味。

毎回、楽しみにしているオリジナルのフラッグピック。デザインは季節ごとに変わるそうです。
薄めに焼かれたシンプルなワッフルも定番メニュー。
生クリームやアイスクリームのトッピングも出来ます。

ハイセンスなラインナップの古本屋・星月夜書房

店主の杉山登さんが長年集めていたコレクションの書籍や雑誌がずらり。友人が作ってくれたという看板や木製の本棚もビンテージ感があっていい感じです。

サーフィンの指導もしている杉山さんはサーファーの知り合いも多く、サーフィン関連の本や雑貨などを譲ってもらうこともあるそうです。(店内の物は販売はしていません。)

昭和レトロなファッションページに思わず「可愛い!」と声を上げてしまいました。

大橋歩さんのイラストがおしゃれな平凡パンチ。

1962年の雑誌の記事にはサーフボードのことを「波乗り板」と書かれていました。

最近、サーフカルチャーの古い書籍類などがインスタでアップされ、気になっていた『星月夜書房』。古本好きな私は見逃せないと鎌倉散策後に立ち寄りました。発酵食(ビーガン)のレストランも併設していて、営業時間はお昼の12時から夜の9時(LO 8時)と夜の店じまいが早い鎌倉では貴重なスポット。

お店は鎌倉駅西口から御成通りを抜けた由比ヶ浜大通り沿いのビルの2階。店内は抜けのある広々とした空間でゆったりとテーブル席が並んでいます。カウンターでは常連さんがワイン片手にお店の人と談笑していて、和やかなムード。

本棚やカウンターにはサーフィン関連の書籍や雑誌、雑貨やアナログ盤などがたくさん並んでいました。自由に読むことが出来るので気になった雑誌などをパラパラめくると昭和世代には懐かしい記事ばかり。ファッションやお料理ページなどじっくり読み込んでしまいました。。

レストランのフードを担当しているのは『コスモキッチン鎌倉』。珍しい酵素玄米専門レストランとして発酵玄米マイスター・上條言由(ことよ)さんが腕をふるっています。ランチタイムには酵素玄米、自家製のお味噌を使った味噌汁などがセットになった酵素料理のランチメニューもあり、使い勝手の良いレストランです。

夜のバータイムはヘルシーなおつまみメニューが大充実。こちらではビーガンによくある大豆ミートではなく、おからこんにゃくを肉の代わりに使っていて(本物の肉よりも美味しい)と評判なんだとか。

とりあえず、お疲れ様の一杯にフルーツ酵素ビールをオーダー。喉越しも良く、散策で歩き疲れた体に沁み渡っていきます。酵素玄米を使った「揚げむす」や「鎌倉タコス(ビーガン)」をつまみながらスタッフとの愉しいお喋り。鎌倉散策締めの一軒も満喫しました。

「揚げむす」は外は香ばしく、中はもっちりでクセになる美味しさ。酸化しない油で揚げているので油っぽくないとファンの多い一品。

新鮮な鎌倉野菜の付け合わせが嬉しい。

フルーツ酵素ビールの上に乗った波乗りしているようなオーガニックレモンがご愛嬌。

フルーツ酵素を使ったカクテルやハイボールのアルコールメニューも魅力。ゆずやオーガニックレモンなど柑橘系好きな私のツボです。

自家製の黒千石味噌などで味付けされたおからこんにゃくの鎌倉タコス(ビーガン)。ソフトシェルの食感がビールのおつまみにぴったり。

寒い冬の日でしたが人気グルメスポットなどを巡り、鎌倉ショートトリップコンプリート。
昼とは一変して静かな御成通りを地元気取りで駅向かい、帰路に着きました。

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この記事の
プレミアムメンバー

石黒美穂子

フォトグラファーとして女性誌、WEBなどで活躍。生活雑貨のセレクトショップ「MIGO LABO」(東急東横線・学芸大学駅)のディレクターも務める。
https://www.migolabo.com/
Instagram : @migolabo @ishiguromihoko

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