外出を控えがちな今日この頃、長期間ストックしておける缶詰はとても便利な食材。「缶づめ料理研究家」の黒瀬佐紀子さんに、シリーズでレシピを教えてもらいます。まずはさばの水煮缶を。3行程のみなのに、味は本格的です!
●さばじゃが
味付けはさばの旨味が詰まった缶汁におまかせ。バターが全体をおいしくまとめてくれます。
■材料(2人分)
さば水煮缶… 1 缶(180g)
じゃがいも…2個
玉ねぎ … 1/4 個
ニンニク… 1 片
酒… 大さじ1
塩… 小さじ1/4
バター… 10g
黒こしょう…適量
●作り方
① じゃがいもは皮をむいて一口大に、玉ねぎは1㎝幅のくし形に、ニンニクは5㎜厚さに切る。
② 鍋に①と缶汁全量、酒、水180㎖(分量外)、 塩を入れて中火にかける。沸騰したらふたをして7分ほど中火で煮る。
③ ②にさばの身を加え、さらに3分ほどふたをしてじゃがいもが柔らかくなるまで煮 る。途中、水分が無くなったら水少々を加える。仕上げにバターを入れて溶かし、黒こしょうをふる
●さばドライカレー
マイルドな辛さなので、辛いのが苦手な方でも大丈夫。冷蔵庫の定番食材だけで作れます。
■材料(2人分)
さば水煮缶… 1 缶(180g)
玉ねぎ… 60g
にんじん… 30g
ピーマン… 20g
オリーブオイル… 小さじ2
カレー粉… 小さじ2
ケチャップ… 小さじ2
ごはん…適量
■作り方
①玉ねぎ、にんじん、ピーマンはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブオイルをしき、①を炒める。
③ 火を弱め、さばを缶汁ごと、カレー粉、ケチャップを加え、身をほぐしながら炒め合わせ汁気がなくなるまで煮詰める。(味をみて塩で調える。)
さば水煮缶
缶詰食材の代名詞的存在。「ほとんどが水と塩だけで煮てあります。旬のときに加工されているので、旨味も栄養価も高いです。香味野菜と合わせると、さばの旨味もひきたちます」
黒瀬佐紀子/くろせさきこ
缶づめ料理研究家。フードスタイリスト。雑誌やTVなどで活躍するほか、商品プロデュースも手掛ける。『缶詰食堂 いつでも手軽に安うまレシピ』(文化出版局)など、缶詰を使った料理の著書も多数。
http://www.omeletyellow.net/
『ku:nel』2018年11月号掲載
写真 柳原久子/文 鈴木麻子