食関連のPRを行う鈴江恵子さんが気に入っているというトーストの食べ方は、バターの代わりにオリーブオイルをたっぷりかける食べ方でした。
使うのはオリーブオイルと塩だけ。鈴江恵子さんが紹介してくれたのは、実にシンプルで大人のちょっとした贅沢を感じる一皿です。
「香ばしいトーストに上質のバターをのせるとそれだけでワクワクしますよね。オリーブオイルでもいけると思ってトライしたらすっかり気に入って」
食パン専門店で購入した2斤サイズのパンを、まずは大胆に手でちぎって厚めにカット。生地のつなぎ目に合わせるときれいに裂けるのだそう。
「包丁で切るより断面に凹凸ができ、サクッとなる気がします。キュウリも手で割るとおいしいっていいますよね」
9等分の切り込みを入れたらパンの表裏両面をトースト。濃い焼き色をつけると、見た目もスペシャルな装いになって気分が盛り上がります。仕上げには、ちょっと贅沢なオリーブオイルを。曰く「青りんごのような香りがして、ピリッと辛味が追いかけてくる。子ども向きじゃない味」。少し値が張るというそのオイルを思い切ってパンの切れ目にたっぷり注ぎ、フランス産の海塩を散らせばもう完成。
「1カットずつ手でちぎってどうぞ」。勧められて口にすると、思いのほか軽やかでピリ辛の余韻も楽しい。
「甘めのパンをスパイシーなオイルと 塩が引き立ててくれる。おやつに作ると一人でペロリと食べてしまいます」
すずえ・けいこ
『中川政七商店』に勤めた後、フランスに5年間滞在。帰国後、同社に再入社して
広報担当。2015年に独立して食分野を中心にPRサポート。インスタグラムは
@k_suzu_foodie