シンプルな素材だからこそ、保存方法や切り方、焼き方などの工夫をすることで、持ち味を十二分に生かすことができます。「なんとなく」習慣になっていた食パンの調理法を見直しませんか?人気パン教室『toiro』主宰の幸栄さんに伺いました。
上手に切るコツ
「コツはよく切れる包丁を使うこと。力を入れると潰れてしまうので、
スーッと軽く包丁の刃を前後に動かしながら切ります。曲がってしま
ったら、途中でパンを横に寝かせると修正がききます」
専用ツール・食パンカットガイドも活用。「4枚切り、8枚切りなどの目盛りに合わせてプレートの位置を動かし、溝に合わせて包丁を入
れるだけ。正確にまっすぐ切れます」
切り方いろいろ
切り込み●やや厚めの食パンに、縦横格子状に切り込みを入れてからトースト「切れ目にバターやジャム、シロップが染み込んでおいしいです。手でちぎりやすく、食べやすくもあります」
ポケット状●厚めの食パンを半分に切り、中央部分に切り込みを入れポケット状に。「ハムやチーズを挟んで焼いて、即席ホットサンドができます。ポテトサラダやツナを詰め込んでも」
スティックタイプ●薄切り食パンを細くスライス。「火の入る断面部分が増えるので、カリカリ度がアップ。シナモンシュガーをかけたり、チョコスプレッドを塗ったりしておやつにも」
ゆきえ
パン教室「toiro」主宰。『でっかいパン』(主婦と生活社)など著書多数。
http://toiroyukie.com
『ku:nel』2019年11月号掲載
写真 大森忠明/取材・文 鈴木麻子