京都の老舗『中ト杉本製麺所』の麺を使うと普段のうどんや焼きそばが格段に美味しくなる理由

食の宝庫・京都の食材をお取り寄せすれば、いつもの食卓がワンランクアップ。京都生まれの料理家・こてらみやさんが、110年続く老舗製麺所の麺の美味しさについて語ってくれました。

PROFILE

こてらみや

京都・祇園生まれのフードコーディネーター・料理家。料理制作、スタイリングなど、食の総合的なコーディネーターとして活動。近著に『料理がたのしくなる料理』(アノニマ・スタジオ)がある。

『中ト杉本製麺所』の中華麺、うどん

実家は祇園の骨董店。20歳までを京都で過ごしました。

「母が肉をあまり好まなかったので、お菜っ葉とお揚げさんの炊いたんとか、おじゃこと万願寺唐辛子の炊いたんとかが、よく食卓に上っていましたね」

季節ごとに食材や料理は変化し、歳時記に寄り添った母の料理は、こてらさんの料理家としての礎を築いてくれたと振り返ります。

「東京に出てきた当初は、世界の料理とか、話題の店とか、バラエティ豊かな味に魅せられていました。でも歳を重ねて、いまは母がつくってくれた京都らしい味を身体が求めるようになっていますね」

こてらさんがリピートする京都の食材は、そんな普段の味を支えてくれるものばかり。

「複雑な味、うなるような味じゃなくていいんです。毎日食べても飽きない『気張らない』味がいいと歳を重ねるにつれて思えるようになりました。いつでも気軽に買えるというのもポイントですね」

柔らかさがドンピシャのうどんと、焼きそばや冷やし中華にすると美味しい中華そば。

そうした京都の食材の一つとして、こてらさんが教えてくれたのが、西本願寺のほど近くで110年以上麺づくりを続ける『中ト杉本製麺所』の麺です。美味しい水と厳選の小麦粉が美味しさの秘密。

「やわやわのうどんは京都ならではのものだと思いますが、こちらのうどんの柔らかさはドンピシャ。太麺の中華そばでつくる焼きそばも美味しいし、細い中華麺でつくる冷やし中華も絶品です」

1〈細中華そば160g〉80円、2〈太中華そば160g〉100円、3〈蕎麦160g〉100円、4〈うどん200g〉100円、5〈細うどん160g〉100円。

中ト杉本製麺所

住:京都市下京区柿本町594
電:075-351-0943
取り寄せ可。電話注文

『クウネル』1月号掲載 写真/石川奈都子(取材、食材)、柳原久子 (食材)、取材・文/野崎 泉、鈴木麻子

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