美しいボタンジュエリー制作で、世界からも注目を集める68歳のアーティスト・片山優子さん。アーティストになる前は、スタイリストとして約40年間ファッションの世界で活躍していました。
「今はニュートラルに生きたいから、気の張らないファッションが好きです。特にデニムは必須です」と話す片山さん。自分に似合うものを熟知した、バランス抜群のコーディネートがさすが!
そんなおしゃれな片山さんに、初夏にぴったりなデニムスタイルを披露いただきました。
片山優子/かたやまゆうこ
ボタンを用いて、想像を超えるコンテンポラリーアートジュエリーを制作するアーティスト。さまざまな年代と背景のボタンを用い、新たに愛と想いを吹き込むことで力強くも美しい作品を生み出す。CHANEL「ベストサヴォアフェール」にも選ばれた経歴を持ち、国内外でも注目を集めて幅広く活動している。
Instagram:@yuukokatayama
愛用しているデニムは20本以上!
アトリエでの制作作業、打ち合わせ、展示会に在廊するとき……。幅広いシーンで活躍してくれる、片山さんの必須アイテムといえば「デニム」。
「スタイリストをしていたときは、作業中に屈むことが多く、膝のところだけどんどん色が薄くなっていたり。私の生活や動きがデニムの表情に現れてくることが愛おしい。自分で育てられるからデニムのことが大好きです」
家で気軽に洗えることも、忙しい毎日の味方になっています。
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「4月の企画展で初披露した、ボタン作品を特殊技法のプリント加工を施した『アバウトボタン』のカットソーと、10年以上愛用しているデニムを合わせました」。トップスをハイウエストのデニムにインして、すっきりとしたシルエットを実現。
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ボタンを刺してアレンジした『マルニ』のブラウスが主役。「『ミナ ペルホネン』の定番デニムalwaysは、4〜5本持っています。股上の深さと、ゆるめのシルエットがお気に入りです」
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「ボタンの首飾りをつけたいので、シンプルなデザインのトップスを選びます。『sacai』のトップスは、バックにプリーツが多く入っていたり、スタンダードなのにちょっとひねりが効いたデザインが好みです」。首元のボタンを主役にしたワントーンコーデ。
普段ほとんどメイクをせず、唯一赤いリップだけでしたが、コロナ禍で完全ノーメイクに。特徴的なくるくるのカーリーヘアは、髪の毛を菜箸に巻いた通称「お箸パーマ」。おろしたり、まとめ髪にしたり、てっぺんをおだんこにしたり、その日の気分やファッションに合わせて。
自身のボタンジュエリーを引き立てながら、一見シンプルだけど、どこか遊び心のあるアイテムを投入すること。小物ひとつをとっても「らしさ」が溢れ、誰もが認める片山スタイル。誰にも真似できない、唯一無二の世界を表現したコーディネートが本当に素敵でした!
アーティスト・片山優子さんにまつわる記事はこちら!
◎ スタイリストを経て、56歳でアーティストの道へ。ボタン作品を生み出す、片山優子さんのライフストーリー。(前編)
◎ 毎日12時間創作活動に励む。68歳のボタンアーティスト・片山優子さんの現在地。(後編)
◎【大阪のお出かけスポット】箕面のセレクトショップ『about her.』 素敵なマチュア世代が集う、素敵なお店。
◎ 美しすぎるボタン作品がお目見え。アーティスト・片山優子さんの企画展が4/13より大阪で開催!
写真/近藤沙菜 取材・文/阿部里歩