ミニマリストのワードローブ。Tシャツ3枚、ブラウスは1枚に厳選!広瀬裕子さんの着こなし

エッセイストの広瀬裕子さんは、歳を重ねるにつれ、どんどんワードローブがミニマムになってきたといいます。最小限まで絞ったそのわけと、着こなしについて綴ってくれました。

「たくさん服があるけれど、今日着たいものがない」という声をよく聞きますが、もしかして、持ち服をぐっと減らすと解消されるのかも?!

Tシャツは3枚のみに厳選

服の数を決めているのは、以前、クウネルYouTube(※このエッセイ最後でご覧いただけます)でお伝えした通りです。多くのアイテムを1、3、5枚にしています。これからのシーズンで言うと、夏のニット、Tシャツは、3枚。ロングスカート1枚。ノースリーブブラウス1枚、などです。つい先日、改めてクローゼットを見直し、服の数がさらに減りました。

色は、白、黒、グレーの3色にしています。40代までは白が多く、50代は黒がメイン。髪色がシルバーになった今は、グレーをよく手にするようになりました。

3シーズン着られるワンピースは、夏は、帽子とサンダル、肌寒い季節はカーディガンとバレエシューズの組み合わせ。生地はシワになりにくいウール

服の数も色も少ないわたしのクローゼットです。そういう時、気になるのは「今日、何を着ればいいかわからない!?」とならないか、ということです。不思議なことに、アイテムが少なくなればなるほど、そういうことが起きなくなりました。

数が少ないので迷いようがない、というのが本当のところですが、歳を重ねるなかで、似合うもの、似合わないもの、落ち着くもの、気持ちが上がるものなどが、なんとなくわかるようになってきました。そのなんとなくを大切に、その時々の空気と気分を少し加え、アイテム数を絞る。そうすると「着るものがない!?」とならなくなるようです。

シンプルなデザイン、色は3色のみ

わたしは小柄で(152センチ)、華やかなデザインは、似合いません。鮮やかな色も、着るとそわそわします。20代、30代は「もっとふわりとしたデザインを」「きれいな色を」と言われ、手にしたこともありますが、いまは「シンプルなデザイン」「わたしの基本3色」が、自分らしいと思えるようになりました。

そういったデザインと色は、小柄な体型でも、すっと見える気がしています。各自それぞれコンプレックスがあるように、わたしは体がちいさいことがコンプレックスなので「すっと見える」は、うれしいのです。

コートを着るほど寒くない時期は、大きめのストールを羽織ります。美術館巡りの日は、歩きやすいよう靴はニューバランス

アイテムが少ないため、服のパターンも決まってきます。ブラウス+パンツ。ニット+パンツ。季節により長めのスカート。シルエットがすっきりしたワンピース。寒い季節は、コートを羽織ります。まるで制服のよう。

ある年齢まで、おしゃれ=服の数、おしゃれ=着回し上手、と思っていましたが、いまは、ひとつのスタイルがすきです。こちらもYouTubeでお話ししましたが、そう思えるようになったのは、デザイナーの佐藤オオキさんの存在があります。佐藤さんがご著書で、同じスーツとシャツを7枚揃え、毎日、それを着ていることを知りました。そう。それでいいのです。その前にスティーブ・ジョブス氏の存在もありますね。ジョブス氏もある時期から、いつも同じスタイルでした。おふたりとも、とてもすてきです。

「差し色」はしません

ここ数年、街でも「全身、同じ色の服」を着ている方を多く見かけます。「ワントーンの勧め」など推奨されることも増えました。わたし自身、以前から、ワントーンの組み合わせが多く、差し色もしません。差し色、そわそわするのです。それもあり、いまの流れは、とてもすきです。

暑い季節は、ノースリーブニットとパンツ。クーラー対策にカーディガンも必ず。「歩く」ことがわかっている日はニューバランス

そんななか、この数年、変化したことがあります。それは、髪の色が、シルバーになったこと。全身1色に髪色が加わりました。この感じも、気に入っています。「服の色+髪色」。新しいわたしのスタイルです。

「今日、着る服がない!?」となった時は、クローゼットを見直し、服の数、色を減らしてみるのも、ひとつの方法かもしれません。まずは、夏の装いからはじめてみてはいかがでしょうか。

7月になるとサンダルを。サンダルの時はペディキュアをします。色はグレーか赤

広瀬さんのクローゼットを動画で詳しく紹介!

広瀬さんの超ミニマムなクローゼットの中身を公開していただきました。

広瀬さんのトークイベントがあります!

自分らしく歳を重ねる─わたしらしい白い髪にしていくために─

ゲスト:薫森正義(ヘアサロン・SHI/GE)
日時:2024年8月24日(土) 14:00〜15:30
場所:NHK文化センター梅田教室
大阪市北区角田町8-1大阪梅田ツインタワーズ・ノース17階
チケット:会員4,004 円、一般4,697 円、オンライン3,300円
https://www.nhk-cul.co.jp/school/umeda/

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この記事の
プレミアムメンバー

広瀬裕子

執筆のかたわら、50歳から空間設計の仕事をはじめ、現在は設計事務所の共同代表としてホテルや店舗、レストランなどのディレクション、フードアドバイス等にも携わる。著書に『55歳 おとなのまん中』(PHP研究所)など多数。
Instagram:@yukohirose19

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