駒澤さんの一軍アイテムは、ホーウィンレザー社の「クロムエクセルレザー」から生まれた『SOMBRELO』オリジナルバッグです。

「私が風合いと経年変化に魅了されてきたクロムエクセルレザーは、アメリカの老舗、タンナーホーウィン社が約100年前に開発した手法で作られています。原皮を丹念になめし、牛脂、蜜蝋、植物性脂、魚脂など4種類以上の油脂をブレンドした特製オイルを皮革に塗りこみ浸透させた、厚手のプルアップレザーです」

通常の製法より何倍もの時間をかけて油脂を染み込ませることで仕上げた革は、油分が多く、その独特の質感や重厚感、茶芯（革の芯が茶色に染色された革）の革ならではの味わいが魅力なのだそう。

「茶芯は使い込むことで革がエイジングし、表面塗装が剥がれても、中の茶色い芯が表面に現れて黒い革から茶色いコントラストが生まれ、独特で美しいエイジングが楽しめます」

こういった革を使ったメンズアイテムはあるものの、レディースアイテムはほとんど見かけないため、「女性が使いやすい上品かつハンサムなバッグを」と製作されたのが、今回のアイテムです。

職人による手仕事から生まれた、美しいカーブを描くハンドルが特徴の〈SOMBRELO original Horween leather hand bag〉は、肉厚でありながらしっとりとした触感と独特な存在感。

「もともと私が所有していたヴィンテージのボストンバッグからイスパイアされたデザイン。洗練さと優れた素材の組み合わせで、デイリーからフォーマルまで、幅広いシーンで活躍します」

レザーショルダーバッグの〈SOMBRELO original Horween leather shoulder bag〉は、ヨーロッパの名門メゾンのヴィンテージアイテムからのインスパイア。

「伝統的なデザインを基にこだわったのは、長財布や文庫なども収納できるサイズ感。ヴィンテージならではのエレガンスさに、現代の実用性を合わせています。モダンさと機能性で、こちらもさまざまなシーンで使いやすく、自転車移動や旅行にも最適です」

ボストン、ショルダーともに定番アイテムとの相性を考えて製作されているので、どんなスタイルにも合わせやすいのだそう。

「白シャツやTシャツ、バスクシャツ、デニム、ギャザースカートなど、さまざまなベーシックアイテムと調和がとりやすいところが魅力ですね。また、エレガントなスタイルと組み合わせれば、カジュアルさが融合した魅力的なスタイルも演出できます」