〜服のプロが本気で選ぶ一軍服vol.16〜軽く心地よく秋冬シーズンを楽しむ『ADAWAS』のダブルフェースニット
着るだけで素敵にキマる愛用の「一軍服」を、お洒落のプロから教えていただく連載の第16回目。今回は、日本はもとより世界中からセレクトする素材を使った、クラシカルでリラックス感あるデザインが人気のブランド『ADAWAS』の企画担当、永田恵子さんに伺いました。
インナーチェンジでロングシーズン活躍するロングベスト
素材の機能性や風合いを生かし、ディティールにこだわったアイテムを提案する『ADAWAS』。永田さん愛用の「DOUBLE-FACED KNIT VEST (ダブルフェースニットベスト)」と「DOUBLE-FACED KNIT FLERTED SKIRT(ダブルフェースニットフレアスカート)」にも、ロングシーズン活用できるエッセンスがぎゅっと詰まっているそう。
「表地はループが特徴的なウールブークレ糸で表情を作り、裏地は和紙素材を入れたオリジナルの糸を使って、滑り良く仕上げています。あたたかみのある質感は、ベスト、スカートどちらもスタイリングにプラスするだけで、シーズンらしい着こなしが完成します」
2つの異なる質感を組み合わせた素材は、秋冬の重ね着にうれしい特徴があるのだそう。
「このダブルフェースニットは軽量で、裏地は和紙特有のさらっとした肌触り。ベストはゆったりしたサイズながら、その軽さもポイントです。夏が終わればTシャツを合わせて秋を感じられる着こなしができ、寒くなれば少し厚手のものなどを合わせても、生地がもたつきません。インナーを変えることで冬まで長く着用できます」
美しいシルエットで着回しも自在なフレアスカート
佇まいが美しいロングのフレアスカートは、ベストとのセットアップだけでなく、単品使いでも活躍。
「スカートはベストと同様の糸使いで、和紙の適度なハリが自然に広がる綺麗なフレアシルエットを作ります。フレアは縦に落ちるラインでどんなトップスにも合わせやすく、着回しも利く1枚。裏地にドライタッチな和紙素材を使用することで、肌にまとわりつきにくく、タイツを合わせても滑り良く着用できます」
カシミヤタッチの薄手ウールでしっとりとあたたかく
これからの季節に重宝する薄手のタートルニット。「白のタートルは出番が多いからこそ、質と着心地にはこだわっています」という永田さんが愛用するのは、「SUPER EXTRAFINE WOOL TURTLE-NECK(スーパーエキストラファインウールタートルネック)』。
「カシミヤに匹敵する繊維長の特別な原料を、イタリアの特殊紡績技術で梳毛と紡毛の中間のようなタッチに仕上げた糸を使っています。薄手ウールニットでありながらカシミアのような肌触りで、驚くほど軽くてあたたかいんです。インナーにも、1枚着でもサマになるサイズ感で、春先まで欠かせないアイテムです」
ADAWAS
公式オンラインショップ:https://store.adawas.com/
Instagram:@adawas_trip
撮影、取材・文/松永加奈