カジュアルコーデに欠かせないデニムパンツが、いまも昔も大好きなのですが、初秋に移行するこんな時季になると、一段と恋しくなってきます。わりとマメにSNSやメディアで気になるブランドをチェックしたり、自分の体形に合うデニムをパトロールしていますが、実際に購入に至るのはごく一部。そんな中で、今年は「これぞ！」というデニムを２本新調しました。

1本目は、『MOUSSY（マウジー）』の〈PLAIN JEANS STRAIGHT〉というデニム。雑誌で見かけて気になっていて、直接お店で試着をして購入しました。誌面ではスタイルの良いモデルさんが着用されていたので、丈が少し短めに見えたのですが、いざ試着するとしっかりフルレングス！（笑）。まぁ、その感じが自分らしいなと思い、丈はお直しせずにそのまま履いています。

マウジーのデニムの魅力は、なんといっても、この絶妙な色落ち加減かと思います。新品なのにヴィンテージ感が漂っていて、でも上品さはちゃんとキープされているので、大人のおしゃれに重宝します。形は着回ししやすいベーシックなストレートですが、履いたときのシルエットが計算されているので、ラフなTシャツやスウェットに合わせても垢抜けて見えます。

こうしてみると、やっぱりレングスはだいぶ長めですね。床につくスレスレですが、少しルーズにゆるっと履いています。色はBLUE、サイズは「26inch」を選びました（身長は160cmです）。淡いブルーに黒のトップスで引き締めたり、オフホワイトのスウェットに合わせた日は、ワンハンドルのかごバッグにパールネックレスの小物を加えたりと、シンプルなコーデこその足し引きが楽しいですね。

『Healthy denim（ヘルシーデニム）』は、国内トップクラスの加工技術を持つ岡山県の加工工場が監修するデニム専門ブランド。2本目はこの〈Clover〉。かねてからInstagramでチェックしていて、発売されたら見に行ってみようと狙っていたものです。

少しゆるっとしたワイド＆ハイライズのシルエット、そして濃いめのインディゴ……。これだけ聞くとだいぶメンズライクなワークパンツをイメージですると思うんですが、ポイントはセンタープレス入りという点。このラインが、実際履いたときに、自然に足を美しく長く見せてくれる効果があるのです。これ一本で、カジュアルからきれいめまで、かなり幅の広い着こなしが楽しめます。

こちらも、実際にいくつかのサイズを試着してみて、少しゆるめの「24inch」に決めました。こちらは、少しだけ丈を詰めていただきました。ヘルシーデニムは、多くのセレクトショップでお取り扱いがあるので、ふらっと店頭で見かけたときには「どんな形かな？」と、都度チェックしています。生地はもちろん、形やステッチなど、細部にまでこだわりを感じるクオリティーですが、他の高価なジャパニーズデニムブランドと比べると、良心的な価格設定も魅力のひとつだと感じています。

丈をカットしている分、マウジーのデニムと比べると足元はややすっきりした印象でしょうか。バレエシューズやサンダルはもちろん、大好きなコンバースと合わせても少年ぽさが出て、お気に入りです。デニムにTシャツやスウェットを合わせる場合、トップスはなるべく柔らかくて落ち感のあるものを選ぶと、着心地も良く、全体のバランスもまとまりやすいのでおすすめです。

今年の夏休みは、夫の故郷である北海道へ。事前に計画を立て、以前、テレビ番組を観て憧れていた釧路湿原のカヌーツアーに夫婦で参加してきました！

東京から釧路空港に降り立ち、翌朝ホテルまで迎えに来てくれた車に乗って、いざカヌー乗り場へ出陣。申し込んだ時点では「早くカヌーに乗りたい！」と、わーわー騒いでいた私ですが、いざ湖に浮かぶカヌーを見て絶句。そして後悔……。巨大な湖に浮かぶカヌーは、想像より何倍も小さく見え、なんだかとても頼りなく思えたのです。これ、ひっくり返ったりしないの？もし落ちた場合はどうするの？恐怖と緊張で、思わず体がこわばります。

結果、そんな私の不安は、経験豊富なガイドさんの先導と、北海道の壮大な自然がすぐに解消してくれました。ゆったりした川の流れとガラスのようにキラキラ反射する水面、吹き抜ける心地よい風、両脇に見える緑たち。静かな時間にすっかり癒されて、塘路湖→アレキナイ川→釧路湿原（釧路川）到着のコース、延べ約9km、時間にしておよそ100分のコースはあっという間に終わりを迎えました。

人生の折り返し点を過ぎても尚、まだまだ知らないことや、見たことがないものがありますね。いつかまた、絶対にカヌーへ乗りにいこうと思っています。