【おしゃれスナップ】夏のブラックコーデを涼しげに魅せるテクニックを教えて!/アピスとドライブ(鎌倉)の今井クミさん
鎌倉で話題の喫茶ギャラリー『アピスとドライブ』を営むアートディレクターの今井クミさん。以前はハイブランドの流行を追いかけていたこともあったといいますが、鎌倉に暮らし始めて以来、より自分に似合う、作り手の想いや背景のあるものを選ぶようになったそう。この日は一部お店でも取り扱うお気に入りのアイテムを使った素敵なブラックコーデをご紹介いただきました。
ブラックでも重くならない秘訣は素材感
美容や食、インテリアなどのブランディングのアートディレクターとして、第一線で活躍する今井クミさん。クリエイティブで美しいものに触れる機会の多い日々を過ごしているだけあり、身につけているものはどれも控えめながらも個性的で、今井さんの魅力を存分に引き出しているものばかり。
普段からモノトーン好きという今井さんですが、シンプルだからこそ素材のよさが際立ちます。身長155cmと小柄なこともあり、アイテムのシルエットや全身のバランスにも気をつけているそう。
シャツとパンツはいつも愛用している「yunahica」のもので、スタイリストの佐伯敦子さんとエディターの山崎陽子さんが手がけるブランドです。シャツの素材はリネン100%、ヘルシーな透け感と表情のある生地感がブラックでも重くならず涼しげで、エフォートレスに仕上げてくれています。
また襟や袖口は幾重にもなったフリルが大人の可愛らしさを表現。気になる首もとをカバーしてくれる立あがった襟元もうれしいディテールです。
ブラックに映える差し色はゴールド&ホワイト
ブラックコーデにはゴールドのポシェットと、ホワイトのシューズを差し色に取り入れています。
ゴールドが目を引く「garota」のポシェットは、牛革に箔仕上げをした柔らかで上質な質感が使いやすいそう。
「小柄なので横長だとバランスが悪くなりがちですが、縦だとすっきり収まるんです。留め金もシンプルで仰々しくないのも好きです」(今井さん)
ポシェット同様、ブラックコーデを軽やかに仕上げているのは「humoresque」のホワイトのレースアップシューズ。リラックス感のあるスタイルにマニッシュなシューズを合わせる今井さんのセンスはさすがです。
カラーと長さが軽やかなヘアスタイルも素敵
白髪染めの無理している感じが好きではないという今井さん。この素敵なヘアスタイルもブラックコーデのポイントになっています。白髪を生かしたヘアを行きつけの美容室「マルコ」の増田さんに相談したところ、今のような元髪とブリーチヘアのミックススタイルに行きついたのだそう。
「ゆくゆくは何もしないナチュラルにしたいのですが、今はまだ白髪が足りないのでブリーチをしてもらっています。髪の長さもお任せで、今は襟足を少し刈り上げたおかっぱヘア。全身のバランスもよくて気に入っています」
今回は夏のブラックコーデを見せていただきましたが、「鎌倉に来て、原色を着ることも増えてきたんです。そんな変化もこれから楽しんでいきたいですね」とのこと。カラフルなアイテムを纏う今井さんのオシャレも楽しみですね。
※次回は鎌倉の素敵な喫茶ギャラリー『アピスとドライブ』をご紹介します。乞うご期待あれ。
PROFILE
『アピスとドライブ』今井クミ
有限会社アピスラボラトリーを主宰し、ブランディングのアートディレクター、グラフィックデザイナーとして活動。また、2022年に鎌倉の自宅1階に開いた喫茶ギャラリー『アピスとドライブ』では全体のディレクションを行う。スキンケアのオリジナルブランド「joscille(ジョシーユ)」も展開。
Instagram :
撮影/草地麻巳、取材・文/鈴木志野