「今おしゃれしなくていつするの?」真似したくなる“大人のハット&アクセサリー”コーデ
洋服やおしゃれ小物に愛をたっぷり持ち合わせ、いつもかっこいい人たち。スタイリングでどんなアイテムを重宝としているのでしょうか。おしゃれな人と愛用品のいい関係を取材。
平澤まりこ/ひらさわまりこ
イラストレーター 50歳
装画や広告、ロゴやパッケージを手掛けるほか、本の執筆、一点ものの版画モノタイプの制作など活動は多岐にわたる。最近は服のデザイン、音声配信などにも意欲的。
憧れていたハットに運命を感じて丸一年
制作中はインクがはねても構わないワークパンツばかり。だからオフは帽子をはじめ、おしゃれを思いっきり楽しむのが平澤さん流です。
「デザイナーの顔が見えるものだと愛着もひとしお。友人のチサキさんがデザインする帽子は、被り心地がよく、被る人を引き立ててくれるところも気に入っています」
つば広のハットには、もともとは憧れがあったそう。
「試してみたら好きなマニッシュスタイルのいいアクセントになりました。つば広だけに日除けになるのも実用的。天然素材の質感が面白く、リボンや差し色が利いていることもあって、ブランド名を尋ねられることも多いんです」
松田尚美/まつだなおみ
アンティークショップオーナー 51歳
フローリストを経て東京・自由が丘に『ブロカント』を開店。確かな審美眼のもとで選んだ、フランスのアンティークを中心に揃える。新設したラグのコーナーも好評。
「大人になった自分が身に着けることを想像して、母が宝石箱を開ける度に胸をときめかせていました」
譲り受けた色石のジュエリーを、松田さんが実際身に着けるようになったのは、仕事と子育てが落ち着いた最近になってからだといいます。
「今おしゃれしなくていつするの?という気持ちになったんです。すると時には古くさいと思うこともあった色形が、年齢肌に合うことに気付きました。家具の梱包など力仕事が多いため、控えめなスクエアモチーフを、ラフなパンツスタイルに合わせて普段使いしています。近所に買い物に行く、ただそれだけでも、色石を気軽にまとうことでちょっとした高揚感を楽しんでいます」
『クウネル』2023年5月号掲載
写真/玉井敏行、取材・文/原 千香子、間中美希子、矢沢美香
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『クウネル』No.120掲載
センスのいいあの人の愛用品
- 発売日 : 2023年1月20日
- 価格 : 980円 (税込)