【おしゃれなフランス人のスナップ】合わせるもので変身できるデニムの着こなし

「古くなる=価値が下がる」でなく、「古いものにこそ価値を見出す」のがフランス人の豊かさ。ていねいにメンテナンスしながら着る服やアクセサリー、器や道具など、4人の女性の大切なものを見せてもらいました。

PROFILE

ヤエル・ベナムーさん/Yaël BENHAMOU

オンラインショップオーナー
10年前から10区のアパルトマンで音楽エンジニアのフィアンセと暮らす。ヴィンテージの洋服を扱うオンラインサイトを運営。https://www.yaelbvintage.com

大好きなジーンズは、私のユニフォーム

オンラインでヴィンテージの服を販売するヤエル・ベナムーさんは、ジーンズがユニフォームと言います。

「ジーンズは日常着でありながら、合わせる服や小物、そしてヘアやメイクによって、いかようにもシックに変身できる魔法のアイテムです」

朝起きてその日の気分でジーンズを選ぶことから、ヤエルさんの1日が始まります。

ヤエルさんの愛用、『COS』のホワイトデニム。

チェック柄、マロン色、シルエットにひと目惚れした80年代ラコステのシャツ。ホワイトデニムは『COS』。「白はもっさりするので気に入ったカットに出合うのがむずかしい」

「ブルーかホワイトの2択ではありますが、カットや落ち感、シルエットの違いなど、どれを選ぶかによってコーディネートが決まります」

デニムシャツにグレーのスウェットを重ね、501XXと。カジュアルな組み合わせも、スウェットの袖と裾からシャツを見せ、襟元のスカーフと『バレンシアガ』のバッグの差し色で、バランスよくこなれ感を演出。

ヤエルさんの宝物の、リーバイスの501XX。

スウェット×ジーンズのカジュアルな着こなしに、オシャレ感をプラスしたのが2枚のスカーフ。「これらもヴィンテージ。真新しいものにはない、年月とともに出てくる風合いが、何より好きなんです」

数あるジーンズの中で、ヤエルさんの宝物はグレーのスウェットと合わせたリーバイスの501XX。

「貴重なモデルなのでフランスではなかなか出合えず、ネットオークションで偶然見つけた時は、嬉しくて即買いしました」

70年代の『サンローラン』のジャケットに80年代のリーバイスのシャツを合わせた着こなし。ジーンズは『COS』、ブーツは70年代のイタリア製。首に巻いたスカーフがアクセント。

ヤエルさんの愛用ジーンズは、『COS』のもの。

ヴィンテージの服を数多く扱うヤエルさんだからこその〝服〟との付き合い方を伺うと。

「ベーシックなアイテムを、丁寧にメンテナンスしながら長く着たい。責任を持って服を選び、着用すると服が生き生きとしてきます。とくにヴィンテージのアイテムは、一枚ごとに個性があるので、そんな服の声に耳を傾けながら、自分らしく着こなすのが好きなんです」

SHARE

『クウネル』No.120掲載

センスのいいあの人の愛用品

  • 発売日 : 2023年1月20日
  • 価格 : 980円 (税込)

IDメンバー募集中

登録していただくと、登録者のみに届くメールマガジン、メンバーだけが応募できるプレゼントなどスペシャルな特典があります。
奮ってご登録ください。

IDメンバー登録 (無料)