【おしゃれなフランス人のスナップ】合わせるもので変身できるデニムの着こなし
「古くなる=価値が下がる」でなく、「古いものにこそ価値を見出す」のがフランス人の豊かさ。ていねいにメンテナンスしながら着る服やアクセサリー、器や道具など、4人の女性の大切なものを見せてもらいました。
PROFILE
ヤエル・ベナムーさん/Yaël BENHAMOU
オンラインショップオーナー
10年前から10区のアパルトマンで音楽エンジニアのフィアンセと暮らす。ヴィンテージの洋服を扱うオンラインサイトを運営。https://www.yaelbvintage.com
大好きなジーンズは、私のユニフォーム
オンラインでヴィンテージの服を販売するヤエル・ベナムーさんは、ジーンズがユニフォームと言います。
「ジーンズは日常着でありながら、合わせる服や小物、そしてヘアやメイクによって、いかようにもシックに変身できる魔法のアイテムです」
朝起きてその日の気分でジーンズを選ぶことから、ヤエルさんの1日が始まります。
「ブルーかホワイトの2択ではありますが、カットや落ち感、シルエットの違いなど、どれを選ぶかによってコーディネートが決まります」
数あるジーンズの中で、ヤエルさんの宝物はグレーのスウェットと合わせたリーバイスの501XX。
「貴重なモデルなのでフランスではなかなか出合えず、ネットオークションで偶然見つけた時は、嬉しくて即買いしました」
ヴィンテージの服を数多く扱うヤエルさんだからこその〝服〟との付き合い方を伺うと。
「ベーシックなアイテムを、丁寧にメンテナンスしながら長く着たい。責任を持って服を選び、着用すると服が生き生きとしてきます。とくにヴィンテージのアイテムは、一枚ごとに個性があるので、そんな服の声に耳を傾けながら、自分らしく着こなすのが好きなんです」
シリーズはこちら
『クウネル』2023年5月号掲載
写真/篠あゆみ、コーディネート/石坂紀子、鈴木ひろこ、文/今井恵
SHARE
『クウネル』No.120掲載
センスのいいあの人の愛用品
- 発売日 : 2023年1月20日
- 価格 : 980円 (税込)