年齢とともに髪はパサつき、ツヤもなくなる。だけどそれを諦めず、お手入れを工夫し、新しい髪型にトライするフランス人。布やシニョンで変化をつけたりと、前向きに髪型を楽しむ姿が素敵。おしゃれな髪型の秘訣とケア法を聞きました。今回は、シルバーヘアを美しく保って楽しんでいるマダム等を紹介。
Monique Morineau
モニク・モリノーさん
70歳 リタイア
何年もキープしているボブスタイルですが、メガネをかけるようになったことを機に前髪を作ったモニクさん。こだわりは、クセのある前髪の長さを、メガネとバランスよくすること。髪に負担がないオーガニックのヘア製品で2日に1度髪を洗い、目下の悩みは乾燥ぐらいとか。行きつけのサロンは1区のフランク・プロヴォスト。
Beatrice Vernet
ベアトリス・ヴェルネさん
60歳 会社員
肩ギリギリのワンレングスがとてもシックなベアトリスさん。シルバーヘアが自然になじんでいくよう、地色を少し明るめにカラーしています。白髪が黄色くならないよう、自然派のシルバーヘア専用シャンプーでお手入れし、4日に1度の洗髪でまとまりやすさをキープしています。「きれいなプラチナホワイトになる日が楽しみ」
Brigitte Jourdan-Barry
ブリジット・ジョーダン=バリィさん
63歳 フランス語教師
以前は明るめの栗色カラーに染めていたというブリジットさん。「今はシルバーヘアに光でニュアンスが出るメッシュを入れています」。ホームケアはルネ・フルトレールを愛用。「スカルプシャンプーは洗い心地もよくお気に入りです。今後は前髪のボリュームをもう少し増やし、長さはキープしていきたい」
Isabelle Rohmer
イザベル・ロメールさん
76歳 リタイア
美しいプラチナシルバーのロングヘアは、母親譲りの丈夫な髪質と薄毛予防に始めた、スカルプマッサージの賜物です。基本はあまり手をかけない髪といい、毛先が気になったときだけヘアサロンでカット。行きつけはパリではおなじみのジャン=ルイ・デビッド。「ますます輝くプラチナシルバーの美しいロングヘアを目指します」
Gabrielle Soyer
ガブリエル・ソワイエさん
63歳 テキスタイルデザイナー
額の高い位置のショートバングスがキュートなカブリエルさん。シルバーヘアになるとともに、乾燥が気になり始め、ぱさつかないようヘアクリームをつけるようになったそう。前髪はこのままで、サイドとバックを全体的に短くしようか思案中。髪への負担を考え、シャンプーをお湯で薄めて使い始めたところ、髪の調子がアップ。
Emmanuelle Wimmer
エマニュエル・ウィメールさん
70歳 リタイア
「2ヶ月前にカットしたから、伸びかけなの」と話すエマニュエルさん。朝起きて、さっとブラシで 整えれば、それなりの形に決まるふんわりヘア。毎日のシャンプーでは髪と地肌が乾燥するからと、週に3、4回に抑え、ときどきアルガンオイルでスカルプマッサージを。2ヶ月ごとにカットとカラーをし、つねにスタイルをキープ。
Lea=Edith Tanugi
レア=エディット・タヌジさん
精神カウンセラー
レアさんのおしゃれのこだわりは顔まわりを華やかにするピアス。毎日欠かせないアクセサリーなので、髪はそのピアスがきれいに見えるスタイルに。レイヤーを入れたショートボブは、ウェーブを生かしたナチュラルスタイル。仕事でパリ、イタリア、スイスの3カ所を行き来するので、髪はイタリアのサロンでカットするそう。
『ku:nel』2020年11月号掲載
写真 新村真理/コーディネート・取材 鈴木ひろこ/文 今井 恵